黒口神社

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高千穂の外れ、高森方面へ向かう途中の集落に「黒口神社」(くろくちじんじゃ)というところがあります。

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「天村雲命」(アメノムラクモノミコト)、「天三降命」(アメノミクダリノミコト)を主祭神とし、
「大山咋命」(オホヤマクイノミコト)、「須佐乃男命」(スサノオノミコト)、「建御雷命」(タケミカヅチノミコト)「經津主命」(フツヌシノミコト)、「菅原道眞命」(スガワラミチザネノミコト)「大山祗命」(オホヤマヅミノミコト)ら、集落の神社を集めて合祀しています。

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かつては「大空天神」という名の神社だった当社。

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遠い神代の昔、「天村雲命」は牛に乗って天から天降ります。
その時、命は上野村と田原村との間にある田原川の西岸の森に落ちてしまいましたが、牛が椿の枝で目をついて目を潰してしまいます。
命は田原川東岸の「妹生迫」(せのおさこ)と、西岸の「釜石」(田原)の人々に助けを求めましたが、誰ひとり助けにくる者はありませんでした。
そのうちに、「松の下」(上野)の人々が噂を聞きつけて、命の牛に水を汲んで与えました。
命は松の下の人々の親切を喜ばれましたが、妹生迫と釜石のと人々の不親切を怒り、「末永く聾(つんぼ)の絶えることはあるまい」と叱りつけました。
その後、命と人々の手当てのかいもなく、牛は8日目で死んでしまいました。
命が8日間、住まわれたことから、この森を「八日森」(やかもり)と呼び、牛のために水を汲んだ池には今も冷水が涌いて絶えることはないと云います。

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侘びた小さな社殿が見えます。

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わざわざこの辺鄙な場所を訪ねたのは、この社殿の彫刻が見事だと聞いたからです。

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本殿へまわると、確かに素晴らしい彫り物を見ることができます。

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村の方々の篤い崇敬を、今に伝えている趣があります。

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