宇治上神社

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大らかな宇治川が流れ、低山に囲まれた都、「宇治」。
宇治の世界遺産といえば「平等院」が有名ですが、宇治川を挟んで向かい側にもとても貴重な世界遺産がありました。
「世界一狭い世界遺産」とも言われている、その「宇治上神社」へと向かってみます。

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【宇治神社】
世界遺産「宇治上神社」のすぐ近くにある「宇治神社」です。
この両社は二社一体の存在であったと云います。

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手水舎に「うさぎ」がいました。

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宇治は元は「菟道」と書いて「うぢ」と読み、これは「内なる場所」という意味を持っていて、後に「宇治」という字になったとも云われています。

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ご祭神は「菟道稚郎子尊」(うじのわきいらつこのみこと)です。

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菟道稚郎子尊を道案内したうさぎは後ろを繰り返し振り返り先導したとのことで、「みかえり兎」と呼ばれています。
菟道稚郎子が河内の国から来て迷っているときに、兎が振り返りながら道案内した場所が、この宇治神社だと云われています。
その姿は人々の人生を道徳の正しい道へと導く神様のお使いとされています。

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ここ宇治神社では「みかえり兎」のおみくじが可愛くておすすめです。

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【宇治上神社】
宇治神社の境内を出ると、すぐに「宇治上神社」が見えてきます。

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世界遺産に登録されている、趣深い神社ではありますが、境内はこじんまりとして平等院に比べて訪れる人も少なめです。

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石橋を渡り、門をくぐります。

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そこには宇治上神社、拝殿がありました。
その美しくなだらかに流れる屋根は「縋破風」(すがるはふ)といわれる手法が用いられているそうです。

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1215年頃に伐採された檜(ひのき)が使用された「切妻造檜皮葺き」(きりづまづくりひわだぶき)で、中央に「板唐戸」(いたからど)、左右に「蔀戸」(しとみど)があり、鎌倉時代の寝殿造形式の住宅建築として国宝に指定されています。

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拝殿の前には、円錐型に盛り上げられた砂山が二つ並んでいます。
これは「清め砂」といわれており、神様が降臨する際の依り代として、境内の清めの砂として、毎年9月1日に氏子によって奉納され、1年間盛られ続けます。

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拝殿を右に回ると「桐原水」という手水舎が建っています。

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宇治と言えば宇治茶です。
室町時代、特にお茶文化が栄えた頃、「宇治七名園」と共にお茶に不可欠な水も「宇治七名水」が選定されました。
現在、六名水は枯れてしまって、残っているのはこの桐原水のみとなってしまったそうです。

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見るからに清らかな水を湛えていますが、安全に飲むには煮沸消毒や水質検査が必要だということです。

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そして境内の奥に、本殿があります。

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本殿の右側には摂社が並びます。

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小さな社は、藤原一族の守護神を祀っているそうです。

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檜皮葺の一間社流造の春日社は、鎌倉時代の建築と見られ重要文化財になっています。

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本殿横にあるこの巨石は、昔お社があった「社跡」の標だそうです。

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境内には他にも巨石が見受けられます。

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「天降石」や「岩神さん」と呼ばれる巨石があり、磐境信仰による創祀という説もあようです。

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いよいよ本殿へとやってきました。

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ここは「応神天皇」の離宮「桐原日桁宮」(きりはらひけたのみや)跡でもあり、皇子の「菟道稚郎子命」(うじのわきいらつこのみこと)の宮居の跡と伝えられます。

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向かって右に菟道稚郎子命 、

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中央に応神天皇、

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そして左に、応神天皇の子で菟道稚郎子命の兄である「仁徳天皇」がお祀りされています。

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社殿には奈良文化財研究所と宇治市による調査で1060年頃の木材が使用されていることが判明し、国内に現存する最古の神殿建築として国宝に指定されています。
本殿は覆堂となっていて、その内部に内殿があります。

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ー 菟道稚郎子の悲劇 ー

「菟道稚郎子」(うじのわきいらつこ)は学問にも優れ、父の応仁天皇から寵愛をうけていました。
ある時、応神天皇は二人の兄である「大山守皇子」(おおやまもりのみこ)と「大鷦鷯尊」(おほさざきのみこと)を差し置いて、菟道稚郎子を皇太子に指名します。

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これに納得できない1番上の兄、大山守皇子は、応神天皇の没後、莵道稚郎子を亡きものにしようと兵を差し向けます。

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兄のこの行動に気がついた2番目の兄、大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)は莵道稚郎子に知らせます。
大山守皇子は宇治川に落とされ討ち取られてしまいます。

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騒動がひと段落したのち、莵道稚郎子は、「儒教の原則(長子継続)に反する」と、次兄である大鷦鷯尊に王位を譲渡しました。

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しかし大鷦鷯尊も亡き父の意志に背くことはできないと、即位を断り続け、三年間もの間、空位が続きます。

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長く空位が続き、このままでは天下の災いになると莵道稚郎子は思い悩みます。

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悩んだ挙句、莵道稚郎子は自らの命を断ち、大鷦鷯尊(仁徳天皇)に皇位を譲ったと言われています。

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うさぎに導かれて宇治へやってきた莵道稚郎子は兄弟愛と世の中を思い、世を去ったのです。

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図らずも皇位をついだ仁徳天皇は、その名の示す通り、仁と徳に厚く、人民を思いやる政治を敷いたと云います。

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宇治上神社の帰り道に源氏物語の「早蕨」(さわらび)の古跡がありました。

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「この春はたれにか見せむ亡き人の かたみにつめる峰の早蕨」

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