七山の奥地に広がる湿地帯、「樫原湿原」(かしばるしつげん)は意外と知られていない花の楽園です。
九州の「尾瀬」とも呼ばれる樫原湿原は標高600m、約12万平方メートルの広さを誇る、美しい湿地帯です。
人の手がほとんど入っていない自然の湿原には、約60種類の湿地植物と昆虫、野鳥などの楽園となっています。
湿原の中央に小島のような丘があり、そこには小さな祠もあります。
湿原は木道が整備されていて、気持ち良く歩くことができます。
四季折々で珍しい花々に出会うことができますが、
おすすめは夏に会える「鷺草」(さぎそう)です。
鳥のサギに似た繊細な花は、自然の造形センスに感嘆せずにいられません。
自然の鷺草が群生している場所はそうないので、とても貴重です。
のんびり時を過ごすには、ぴったりの場所です。