宗像大社 中津宮(筑前大島):海祇ノ比賣巫女 02

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宗像大社辺津宮から車で10分走ると神湊(こうのみなと)に着きます。
そこからフェリーで20分、玄界灘7kmの沖合にある筑前大島へと渡りました。
世界遺産に制定された「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」において、最も注目を浴びているのは沖ノ島ですが、大島も負けず劣らず魅力的な島です。
沖ノ島は原則訪れることができませんが、大島は気軽に行くことができます。
ちなみに、沖ノ島の写真などは、撮影可能な範囲の写真も個人の記念としての撮影に限られていますので、パスワード保護による限定公開とさせていただきました。
興味がある方は、”omouhana”からどうぞ。

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7.17km²の大島は、福岡県最大の面積の離島です。

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その大島を特別なものとしているのが、島内に鎮座する宗像大社「中津宮」でしょう。

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港に着いて左手に少し行くと「中津宮」があります。
宗像三女神の二女「湍津姫命」(タギツヒメノミコト)を祀る神社になります。

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参道にある玉砂利は薄紫に白い小さな斑点のある変わったもので、大島の海岸ではたくさんこの玉砂利を見つけることができます。

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参道の脇には「天ノ川」とありました。

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この小さな小川がそうなのでしょうか。
この天ノ川の向こうにあるのは、

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織女神社。
ここは「七夕」発祥の伝説も伝わります。

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優しい陽光につつまれる織姫が見つめるその先には

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境内の外にある「牽牛神社」。

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参道を一度出て横に「蛭子神社」(えびすじんじゃ)がありますが、

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その一番奥に牽牛が佇んでいます。

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【 筑前大島天の川伝説 】
昔、ある貴公子が唐の国から織女を伴って帰国の途中、深い恋仲となりました。
それは儚いかりそめの縁で、二人は日本に着いて離ればなれになります。
それから貴公子は織女を想い日々を過ごしましたが、ある夜、夢枕で神のお告げを受けます。
貴公子は筑前大島の中津宮に来て、神仕えの身になりました。
貴公子が 天の川にたらいを浮かべると、水鏡には織女の姿が映り、逢瀬を交わしたということです。

旧暦七夕の日に近い8月7日にここで、鎌倉時代から続く七夕祭りが行われます。

https://omouhana.com/2018/08/08/宗像大社%E3%80%80七夕祭/

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再び参道に戻ります。

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天然石の見事な手水舎。

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石段を登り、

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爽やかな風が吹く神門に至りました。

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愛嬌のある狛犬が迎えてくれます。

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古代出雲王家の血を引くと云う吾田片隅の次女、「湍津姫」の神殿。

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湍津とは「水が激しく流れる」という意味があるそうです。

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その名とは反して、ここはとても穏やかな雰囲気です。

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掃き清められた美しい境内。

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社務所の横に「天真名井」に通じる階段があります。

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亜熱帯の森のような小道の先に

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霊泉「天真名井」(あめのまない)があります。

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記紀によると、「天真名井」はアマテラスとスサノオの誓約(うけい)の際、アマテラスが十握剣を噛み砕く時に使った御神水であると云います。
また天孫降臨において、邇邇芸命に付き従い、地上に降りる神の一柱にその名がみえます。

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記紀では宗像三女神は上記の誓約の時に生まれましたので、天真名井は三女神の産湯の神であるとされています。

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しかし斎木雲州著の「出雲と大和のあけぼの」の中で、元伊勢と伝わる「籠神社」の奥宮「真名井神社」へ来訪時、地元の古老は、「真名」とはイスラエルの民がシンの荒野で飢えた時、神がモーゼの祈りに応じて天から降らせたという「マナ」(Manna)に由来すると伝えています。

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マナとは一体何なのか、諸説ありますが、神が作った超自然的なものだとされ「これは何だろう」を意味するヘブライ語「マナ」と呼ばれるようになったとしています。

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その外見は「露が乾いたあとに残る薄い鱗もしくは霜のよう」だと云い、「コエンドロの実のように白く、蜜を入れたせんべいのように甘い」とされています。
気温が上がると溶けてしまい、必要量のみの採取が許され、余ってもすぐに腐敗して悪臭を放つようになると伝わります。

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出雲王族の子孫が伝える史実では、湍津姫はもとより、三姉妹とも実在の人物であり、天真名井や誓約に関係なく、出雲王の血族「吾田片隅」(アタカタス)の子としてこの世に誕生したと伝えています。
美しき次女の湍津姫は、古代出雲王国の8代目の王、「大国主」として語り継がれるその名も気高き「八千矛王」(ヤチホコ)の妻となります。

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神社裏手から中津宮の奥宮があるというので登ってみます。

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20分ほどの登山ですが、なかなかの勾配。

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苦労して登った先は絶景が待っていました。

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うっすら彼方に、かの「沖ノ島」を望むこともできます。

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そこに鎮座する奥宮「御嶽宮」。

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ここからも「沖ノ島」に似た祭祀遺跡が発掘されたそうです。

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小ぶりながらも神々しい拝殿。

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ここも清らかな風が吹いています。

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御嶽宮から島の反対側に下って行くと、

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砲台跡が見えてきます。

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戦時中はここから敵船を撃っていたのでしょう。

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今はのどかな草原と化しています。

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その先に見える風車小屋。

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陽気な空に似合う風車小屋ですが、今は羽が無くなっています。

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また修復されるといいですね。

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そこから西へ草原のような道を歩いていきます。

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岬が見えてきました。

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さすがにこのあたりの海は荒々しいです。

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「湍津姫」の一端を表すかのように、
激しい波が打ち寄せています。

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それもまた美しい。

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ここにあるボコボコとした穴のある大岩は「馬蹄岩」(ばていいわ)と呼ばれています。
「田心姫命」(タゴリヒメノミコト)はここから神馬に跨り、沖ノ島へと飛び立ったそうです。

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その時ついた蹄跡がこのぼこぼこというわけです。

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そこから低木のトンネルを抜けていくと

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灯台にでます。

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灯台をさらに西に下っていきます。

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人気のない細い道を行くと

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階段が。

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その先にある洞窟。

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「三浦洞窟」と呼ばれるそこには、キリスト教弾圧が厳しかった頃、キリスト教神父が隠れ住んでいたそうです。

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そのずっと西にポルトガル人漂着の地という場所がありました。
このポルトガル人が神父だったのでしょうか。

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そこは夫婦岩を彷彿とさせる岩がありました。

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逆に島の東側へぐっと横断すると

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流人の生活跡という場所がありました。

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日本画に出てきそうな、美しい場所です。

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とても綺麗な海。

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大島の外れにあるこの場所は、人もあまり訪れないようです。

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流刑の人たちは、ここで何を想ったか。

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そして「沖津宮遥拝所」(おきつみやようはいじょ)に着きました。

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なかなか渡ることの叶わない「沖ノ島」はここからお参りするのが一般的となります。

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丘の上に立ち、神宿る島を遥拝するだけでも、十分に大自然の神威を受けることができます。

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最後に訪れたのは港の近くにある「夢の小夜島」(ゆめのさよじま)。

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「浜千鳥 声うちそへて おほしまの 波の間もなく 誰を恋らん」
連歌師宗祇が筑紫道中記の中で歌っているのが、この島だそうです。

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赤い鳥居のあるこの島は「小夜嶋神社」が祀ってあります。
普段は海中にある神社ですが、干潮時はこのように渡ることができます。

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美しい海に浮かぶ姿もまた情緒があります。

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