英彦山の隠れ座敷「深倉園地」へ行ってきました。
深倉園地は英彦山のお隣、障子ヶ岳にあり、500号線からそこへ至るルートは2つあります。
が、英彦山寄りの「しゃくなげ荘」から入る道を進むことは絶対にやめたほうがいいです。
誤って僕はその道に入ってしまいましたが、およそ道と呼べない酷道に、危うく命を落としかけたほどです。
必死の切り返しでUターンを成功させ、とぼとぼ帰路を目指した時、52号線に入る道に深倉園地を示す案内版がありました。
そちらを進むと、普通に辿り着けます。
深倉園地が近づくと、滝や渓谷が見えてきます。
やがて深倉園地のシンボルとも言える、渓谷に渡された大きなしめ縄が見えてきます。
このしめ縄は「男岩」と対岸の「女岩」を繋いでいるそうです。
向かいに見える岩が女岩なので、振り返って男岩を見てみると、
ありました、そそり立つ男岩が。
「男魂岩」と書いて「おとこいわ」と呼ぶそうです。
いたずら者の天狗を懲らしめるため、権現様が天狗の子供を岩にしたと書いてあります。
男魂岩の伝説を記した看板の横には、いかにもな石が鎮座しています。
男魂岩に近づいてみると、それはもう、天を突き抜けんばかりにそそり立っています。
そして恐ろしいことに、鎖をつたって登れるようです。
いや無理でしょ、さすがに。
大注連縄の下に来ると、川を渡れるようになっていました。
橋を渡ります。
と、そこは深遠な空気がありました。
ちょっと怖いです。
奥にぱっくりと口を開けた大岩があります。
これが女岩でしょうか。
そこは「姥ヶ懐」と呼ばれ、慈母観音が祀られています。
深い渓谷に、非日常を感じる所でした。