海神神社〜神功皇后紀 26.5外伝

対馬の西側に「木坂山」というこれまで斧を入れていない、太古から受け継がれる聖地があります。 その木坂山の麓にあるのが対馬一の宮「海神神社」(かいじんじんじゃ・わだつみじんじゃ)です。 海神神社の手前にはダイナミックな入り…

胡簶神社〜神功皇后紀 26

(まったくこの男は) 強い紫外線と海の潮による年月が成したのであろう、深くひび割れた身体中を覆うしわは亀の甲羅を思わせた。 そんな肌を持つ安曇磯良が用意した小舟に乗せられて、神功皇后が連れてこられたのは断崖絶壁に奇跡のよ…

和多都美神社〜神功皇后紀 25.5外伝

神功皇后の三韓征伐に同行することになった「安曇磯良」。 その安曇族が信奉するのは志賀島を中心とする「綿津見神」(わだつみのかみ)です。 そして対馬にも「和多都美神社」(わだつみじんじゃ)がありました。 つまり対馬も安曇族…

神住居神社〜神功皇后紀 25

「武に云わしめた武内殿も、さすがに弱っておられるようですな。」 武内宿禰はこの飄々とした老人に言い返す気力もなかった。 対馬海流の波は容赦なく、幾度も転覆かと思わせるほど船は揺れた。 大海原に流される木の葉のような船にあ…