神魂伊能知奴志神社(命主社)・真名井の清水:八雲ニ散ル花 04

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出雲大社から歩いて5分ほど、北島国造館の先に「神魂伊能知奴志神社」(かみむすひいのちぬしのかみのやしろ・命主社)があります。

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住宅街の中にある当社へ訪れてみると、杜に囲まれたそこだけまるで別世界のようです。

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樹齢1000年を超えると云う御神木のムクノキは、まるで精霊でも宿っているようです。

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御祭神は「神産巣日神」(かみむすびのかみ)、造化の三神の一柱に数えられる神です。
古事記では、出雲での活躍が記されており、大国主が兄神らによって殺されたとき、神産巣日神に遣わされた「蚶貝姫」と「蛤貝姫」の治療によって大国主(大己貴命)が蘇生する話が有名です。

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更に古事記は、「少彦名神」(すくなびこな)は神産巣日神の子であるとも記しています。

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出雲国風土記では、神魂神(かみむすび)の御子の「キサカ姫命」(幸姫命)がマスラ神(クナト大神)の子を産みたいと願い、そしてサルタ彦が産まれたと伝えています。
スクナヒコは出雲王国の副王の役職名ですので、彼らの祖神である幸姫が神産巣日神ではないだろうかと、僕は思いました。

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さて、本殿の裏手には竹林が広がっています。
およそ道らしきものが見えないのですが、なんとか歩けそうな場所を進んでみます。

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何かあります。

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磐座です。
ひっそり隠されるように、鎮座していました。

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この磐座を見たとき、僕は岩手の丹内山神社の「アラハバキ大神」の磐座が思い浮かびました。

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「荒吐神」(アラハバキ)は謎の神として、特に東北方面で祭祀の痕跡が見られます。
この荒吐神は幸姫のことであるという話もあり、そうなのかもしれない、などと思ってしまいました。

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神魂伊能知奴志神社からまた少し歩きますと、「真名井の清水」にたどり着きます。

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島根の名水百選に選ばれています。

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11月23日の出雲大社の古伝新嘗祭「歯固めの神事」(国造が小石を噛む神事)では、この井戸の小石を用いることになっているそうです。

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