朝倉郡筑前町の夜須に、山伏が信仰していた五玉神社(いつたまじんじゃ)があります。
そこはびっくりするくらい山の中でした。
厳かな雰囲気の境内へ降りていきます。
水の底にいるような空気。
御祭神は「熊野速玉神」「大国主神」「事代主神」「伊佐奈岐神」「天忍穂根神」の五柱。
拝殿の裏に回ると、
五つの石祠の中にそれぞれ石の玉が祀られています。
社名は村の川に五つの玉の石があったことに由来しているそうです。
ただ、どの玉がどの祭神かはわからなくなってしまったようです。
本殿横に「子宝の玉石」がありました。
この丸い石の上に女性がまたがると、安産だけでなく玉のような子宝に恵まれるそうです。
さらに本殿奥に行くと「黒髪の井戸」と呼ばれる井戸がありました。
昔の女性は黒髪が美しさを表す基準の一つでした。
「カラスの濡羽色」という言葉があります。
この井戸には白い羽のカラスが水浴し、羽が黒に染まったと云います。
それを見た女性が自分の白髪を浸ると、艶やかな黒髪になったという伝説が残っています。
それが本当なら、僕は美容師廃業ですが、興味ある方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。