福岡県民で「白糸の滝」といえば糸島・前原の滝を連想します。
細かく枝分かれして流れる滝は、まさしく白糸の如しです。
夏の休日は家族連れでにぎわい、そうめん流しやヤマメ釣りを楽しみます。
しかしひっそりと滝を楽しみたいなら、少し遠出して唐津の奥地にある白糸の滝を尋ねてみるのもおすすめです。
とは言ってもこちらは場所がかなりわかりにくいところにあります。
ナビなどであらかじめ確認して向かいましょう。
車を止めたら、5分ほど山道を歩きます。
見えてきました。
秘境感満載の二筋の滝です。
ここ、新木場(にいこば)の白糸の滝は落差24m、幅約12mの滝で、
柱状節理の玄武岩と相まって美しい滝です。
昔、西国に出征した夫を慕うあまり、失意のうちにこの滝に身を投げた「白糸姫」の伝説が伝わります。
こんな神秘的な場所にも、悲しい伝説がありました。
滝壺のそばには不動尊があります。
「おのつから 水のわくにや まかすらん くる人もなき 白糸の滝」