平戸ハ景の一つに数えられる「御橋観音」を訪ねてみました。
御橋観音は吉井町が誇る名勝で、長崎県佐世保市の中心部から東へ1km程行った牧の岳の中腹に位置する「御橋観音寺」(おはしかんのんじ)にあります。
そこは春はサクラ、秋は紅葉の名所ともなっています。
境内の再奥には大石橋の絶景があると伺いました。
さすが紅葉の名所だけあって、今年の不作の最中でも、ここだけは日本の秋を感じさせてくれます。
寺伝によれば、養老年間(8世紀初め)に当時この地を巡行していた「行基」によって開かれたと云います。
境内には幾つもの石仏が鎮座しています。
その道の先には、
見上げんばかりの、巨大な空洞が。
そしてそこに浮橋のように架かる石の橋。
第三紀砂岩の浸食によってできた天然の石橋で長さ約27m、幅4m弱あるそうです。
離れてみると、本当に橋にしか見えません。
この不思議な造形は、神か仏の御技にしか思えません。
洞窟内に並ぶ石仏群も、神秘性を演出しています。
洞窟の中央には、観音様ではなく、不動尊が祀られていました。
気軽に立ち寄れる立地で秘境感たっぷり。
季節感も良く、いつ訪れてもきっと素敵なところだろうと思われました。