宇美町の「昭和の森」から宝満山へ登る途中にある「難所ヶ滝」では、2月の寒さ極まる頃に見事な「氷瀑」が見られます。
難所ヶ滝は正式名称を「河原谷」(ごうらだに)と言います。
昭和の森には 上と下に駐車場がありますが、難所が滝へ行くには下の駐車場に停めると良いです。
駐車場は無料なので助かります。
難所ヶ滝に至る道は、川や岩場があり、勾配もややきつめです。
途中、川を渡る場所もあり、まれに道に迷う人もいると云います。
しかしシーズンには多くの人が氷瀑を目指しますので、道に迷うことはないでしょう。
アイゼン靴と多少の準備は必要ですが、比較的容易に雪山登山を楽しめます。
アイゼンの他にスティックもあった方がいいと思います。
90分も登り続けると、お目当の滝が見えて来ます。
標高724mに位置する河原谷の大つらら。
冷え込みが厳しい時だと、このくらいの量の氷瀑が見れます。
夏はこんな感じ。
滝らしさはありませんが、これはこれで迫力ある崖を見ることができます。
最近は温暖化でこんな感じですが、
以前はこんなでした。
それでも滝の真下まで歩いて行けるので、迫力のあるつららの大群を見ることができます。
大きなものでは高さ20mもの見事な大つららになることもあるそうです。
登っているときは暑いくらいに体は温まりますが、ここでしばらく休むと、すぐに体が冷えてきます。
岩から滲み出た水が、少しずつ凍ってできた芸術。
自然が創り出す、壮大な氷の彫刻です。
1~2月の寒気が続いた後の気温の低い午前中が狙い目。
夕日にきらめく氷瀑も美しいと聞きますが、下山時刻には要注意です。
帰り道でふと見つけたのは、とある登山家への遺碑。
山は様々な想いも、全て包み込みます。