篠栗へと車を走らせていると、「古宮」という地名が目に入りました。
ちょっと気になり車を止めると、雰囲気の良い神社があったので写真を撮ってみました。
「須恵宝満宮」というその神社は、玉依姫命と菅原道真、須賀神を祀ってあります。
整然と立ち並ぶ石灯籠は幽玄な雰囲気を作り出します。
境内にあるご神木は「殿様槇」と呼ばれて親しまれています。
黒田藩主忠之公が社殿を修復した際、若杉山の山林の一部を寄進記念に植えたものと伝わります。
憎めない顔の狛犬。
普通なら散策して通り過ぎる程度の神社ですが、ちょっと気になったものが
「敵国降伏」の扁額。
そう、筥崎宮にあるアレです。
なぜこんな辺境の神社に、なぜ宝満宮にあるのか、不思議です。
するとお賽銭箱の横に砂の入った袋が積まれていました。
なんと「筥崎宮のお潮井」です。
ここは筥崎宮とつながりのある神社なのでしょうか。
せっかくなので、お賽銭を多めに入れて、ひとつ頂きました。
拝殿内にはたくさんの絵馬が掲げられています。
これは神武天皇でしょうか。
閻魔様に見えます。
そしてこれは、神功皇后ではないでしょうか。
気になります。
神功皇后も豊玉姫、玉依姫の龍宮の姉妹神を熱く奉祀していました。
ここは応徳2年(1085年)につくられた歴史深いお社だそうです。
太宰府市の宝満山にある竈門神社の末社にあたるところ。
その昔、80あった竈門神社の荘園(大寺院や神社の私有地)の北の境目になるそうで、
現在の須恵町大字須恵古宮に分霊されたのが始まりであると伝わっていました。