葛木御歳神社:八雲ニ散ル花 26

奈良県御所市東持田に、背後の御歳山を御神体とする「葛木御歳神社」(かつらぎみとしじんじゃ / かつらぎみとせじんじゃ)が鎮座します。 全国にある御歳神社・大歳神社の総本社を称し、高鴨神社(高鴨社)・鴨都波神社(下鴨社)に…

高鴨神社:八雲ニ散ル花 25

徐福集団の和国渡来の後に、出雲王の「大国主」と副王「事代主」が、不慮の死を遂げる事件が起きました。 出雲人の中には、渡来集団との共住を嫌う人たちがいましたが、それは西出雲の神門臣家勢力も同じであったと云います。 神門臣家…

野口神社 / 長柄神社:八雲ニ散ル花 番外

クシヒカタが開拓したと云う葛城御所市に二つの気になる神社がありました。 一つは御所市蛇穴にある「野口神社」です。 「蛇穴」(さらぎ)という地名からすでに、いわくありげな印象を受けます。 蛇穴村には古くから竜神信仰があり、…

葛城一言主神社:八雲ニ散ル花 24

「吾(あ)は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神、葛城の一言主の大神なり」 葛城に移ってきた東出雲王家のクシヒカタ一族は、葛城山の麓に、父「事代主」を祀る社を建立します。 それが「葛城一言主…

鴨都波神社:八雲ニ散ル花 23

「クシヒカタ様、多岐津彦様がおみえになりました。」 クシヒカタと呼ばれた男は、屋敷の中央に腰掛け、この一帯を描いたと思われる地図を目にしていた。 みずらに束ねた髪には、一筋白いものも混じっている。 「うむ、ここへ通しなさ…

天河大辨財天社

「しかるべき時・しかるべき状態でないとお詣りできない」、「呼ばれないとたどり着けない」、 そう噂される神社が奈良の吉野郡天川村の山奥にあります。 「天河大辨財天社」(てんかわだいべんざいてんしゃ)といいます。 本当に山奥…

河内藤園(秋)

ゴールデンウィークの頃に美しい藤の花を見せてくれる「河内藤園」には秋の顔があります。 5月に美しい薄紫のグラデーションを飾った藤棚も今は枝を残すのみ。 しかし改めてその幹を見てみると、これはまた趣深い造形をしています。 …

篠栗九大の森

最近、絶景系の雑誌でよく紹介され、人気になっているスポットがあります。 「篠栗九大の森」へ出かけてみました。 篠栗九大の森は、九州大学の敷地(九州大学福岡演習林)の西端にあり、篠栗町と九州大学が共同で整備、管理を行ってい…

柳生

漫画の「バガボンド」が好きで一度訪れたいと思っていた「柳生」の里は、JR奈良駅からバスで1時間ほど揺られた山奥にひっそりとありました。 柳生に着くと、まず迎えてくれるのが「十兵衛杉」。 「柳生十兵衛三厳」(やぎゅうじゅう…

くつな石

昔この巨石に目を付けた石屋が石を切り出そうと、石鑿で「コン!」と一打ち…。 すると石の割れ目から、赤い血が流れ出し、傷ついた蛇が顕れた。 驚いた石屋はそのまま逃げ帰ったそうな。 ところがその夜から、ひどい熱と激しい腹痛に…

乙が森・花尻の森

京都大原といえば、和國情緒深い山里として多くの人に親しまれています。 しかしその一角に、悲しい伝説を伝える場所があることを、ほとんどの人は知りません。 京都市左京区大原戸寺町、京都バス「花尻橋」そばにある「花尻の森」(は…

だんご庵

福岡の川床「だんご庵」に、今年の夏訪れました。 桜と紅葉の名所、秋月城から少し山奥に進みます。 車を停めて、杉林の小道を歩くと、 見えてきました。 入り口ではヤマメと古処鶏が香ばしく焼かれています。 天然の川に設けた食事…