北九州市八幡にある「鷹見神社」に訪れました。
ここはたまたま偶然訪れた神社です。
藤の楽園で有名な「河内藤園」へ、秋の紅葉を見に訪れた帰りでしたが、雰囲気の良さに思わず車を降りたのでした。
筑豊から北九州一帯に英彦山・鷹羽鷹見系の神社群があるというのは後に知ったことです。
参道入り口に、大きな磐座があります。
参道に一歩足を踏み入れると、一気に別世界になります。
鷹見神社群は、高木神、「栲幡千千姫」(タクハタチヂヒメ)にゆかりある神社ということになります。
栲幡千千姫は、記紀などでは様々な設定がなされていますが、要するに徐福・スサノオの母親です。
素晴らしい杜が広がっています。
ひときわ存在感を放っていた、コブのある大木。
祭神は「伊弉册尊」(イザナミノミコト)、「速玉男命」(ハヤタマオノミコト)、「事解男命」(コトサカオノミコト)
速玉男命はスサノオのことであり、徐福を指しています。
その母神として伊弉册尊が鎮座していますので、ここでいうイザナミは栲幡千千姫を指しているのではないでしょうか。
拝殿です。
つまりここは、物部系の聖地だった痕跡が残っています。
ただ、事解男命に関しては、一説に「一言主」と同神であるという説もあり、字面からして「事代主」を表しているように思えます。
ということは、ここは出雲系の神も祀ったのでしょうか。
奥にある権現山山頂には奥宮もあるということです。
参拝の帰り道、穴の空いた御神木に気がつきました。
完全に貫通し、
上部は二つの幹に別れています。
かなり珍しい大木ですが、一度は争った出雲族と物部族の和睦を表しているような、そんな気がしました。
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