葛木坐火雷神社:八雲ニ散ル花 30

舞台の上で、巫女が舞っている。 大地と空の境界は、闇を押しのけるようにオレンジの帯が光っていた。 夜通し続けられた祭りは、未明を過ぎてクライマックスを迎えていた。 「村雲様、大王のご就任おめでとうございます。」 「うむ、…