笠山荒神社

投稿日:

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奈良を車で移動していると、「日本第一」の文字に惹かれて、ふらふら立ち寄ってしまいました。
「笠山荒神社」(かさやまこうじんじゃ)です。

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石灯籠が立ち並ぶ、立派な参道が見えます。

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「三宝荒神社」とも称され、「土祖神」「興津彦」「興津姫」の三神を祀るそうです。
荒神発祥の社だそうで、ここでいう「荒神」とは大地を守り、竃(かまど)、火鎮めの神として祀られると云います。

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最近は出雲にハマっていましたので、荒神という名に反応してしまいましたが、それとは別物のようです。

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昔は年の暮れになると、どこのうちでも竃のすすをはらい、荒神さまのお札を祀ったと云います。

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荒神と竃のむすびつきは、荒神が不浄を忌む神なので、不浄を焼き尽くす炎から、家庭にあっては火を燃やす竃がそれにあたることになったそうです。

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「土祖神」「興津彦」「興津姫」の荒神は、陰陽道に由来するようです。

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「役行者」(役小角)が金剛山で祈っていると艮の方に赤雲が幢のようになびいていたので、そこへ行ってみると、宝冠をつけた六つの腕の神人がいたそうです。
右の手には独鈷、蓮華、宝塔をもち、左の手には鈴、宝珠、羯磨杵をもって、小角に告げて云うのには、
「われはこれ三宝衛護の神として、世に呼んで荒神という。われつねに淨信修善の者をたすけて不信放逸の者を罰す、ゆえに人は荒乱神といへり…」
そこで小角はその地に祠を作って祀ったと言い伝えられています。

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ところで、ここにはスサノオの墓とされている場所があります。

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そこは本宮への参道を外れた場所に、ひっそり佇んでいました。

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ささやかに盛られた土に、太陽・月・星が象られた、ちょっとチープな剣が刺さっています。

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奥にある杜は、深淵な雰囲気を放っています。
しかし当然それは、スサノオの墓であるはずもなく、せっかくの聖地も安っぽいB級スポットに成り下がるようで、例の熊本某社のように残念な気がしました。

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笠山荒神社の参道前には、一軒のお蕎麦屋さんがあり、そこの「荒神そば」を美味しくいただきました。
知る人ぞ知る人気店のようです。

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そのお蕎麦やさんの駐車場の向かいの丘の中に、これまたひっそりと小さな神社がありました。
「大倭皇女宮」、Mapに記されたその名前に惹かれて、探し歩きました。

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真新しい石の祠は、とある人形師の方が建てたのもと、ネットで見かけました。

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大小並んだ3つの社は、古さと新しさを融合させたような、どこか愛嬌のあるデザインです。

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なんとも微笑ましい神社でした。

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8件のコメント 追加

  1. nokanann より:

    おはようございます。
    それは、歳のせいですよ。今にCHIRICOさんも勝手に涙が出てきますよ。待っていてください 笑

    山ノ神遺跡の話ですが、地元のおばさんが教えて下さったのですが、昔は大神神社は相当な財政難だったそうです。
    三輪山に巨木が無いのは木を売ったからじゃないかと。そして、麓は私有地で、山ノ神遺跡の土地は木が生い茂っていて、あそこにみかん畑を広げようとしたそうです。
    木を伐採した時、あの磐座が出て、その色々なモノが出土し“えらいこっちゃ”となったそうです。

    今、地元の人が【出雲屋敷】があったとされている所は、月山日本刀捲簾道場記念館だそうです。(お好きな月山ですよ♪♪)
    国宝の方がいらっしゃいます。

    確か、その手前たったと思いますが、奥垣内遺跡(おくがいと)と云うのも発掘されたそうです。
    ここはちょっと階段になっていて物凄く綺麗に整備されていますが、注連縄は無いので気づかないのと、案内板がないのですが、紛れもなく祭祀していた場所らしいです。
    月山の手前でした。階段が有るので分かりますよ。
    このままで良いのかと宮司さんに聞いたら、いいでしょ…ね、と笑

    山辺の道の貴船神社の磐座は後から置かれたモノじゃないかということです。
    三輪山の磐座も後から置いたのでは?というものも有るそうです。

     本当の出雲屋敷の跡のもう一つの磐座の行き方は、DMを出せるsnsが有れば教えてください。行かれる時にお知らせしたいと思います。1週間前が希望です 笑

    私は出雲王朝初心者ですが、古代史にも興味のない時から、物部嫌いなので、物部と出雲を一緒に考えている人には【私の個人的見解】で、行って欲しくないのです。 (ちょっとありましてね。心がとても狭いのです)へへへ笑

    余談ですが、シキ(磯城)氏とミワ(三輪)氏の末裔が、大神神社で、禰宜さんとして働いているそうです。
    ご祈祷に指名制度が欲しいです。
    今の宮司さんは神社庁から10数年前に来て、とても経営上手だそうです。
    見習いたいです なんて。 笑

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    1. CHIRICO より:

      おはようございます!
      いやあ僕もなかなかなお年頃なのですが、更年期らしき症状は出るものの、雫が頰を伝うことはなかなかなくて。
      涙は心の洗濯と言いますが、きっと僕の心はずいぶん煤けてしまっているのかと。

      ところでひょっとして師匠と叫ばなくてはならないのは僕の方なのではないかと、思い始めている今日この頃です。
      nokanannさんの情報量、そして行動力も、っぱないですね!
      女性の方というのは、地元民に話しかける天才だなと、最近思うようになりました。
      僕ら男性はその辺が下手くそで、すんごい勇気を振り絞って、一言二言交わすのが精一杯。
      それにしても貴重な情報ありがとうございます。
      すぐにでも奈良に出かけたくなりましたが、2月は鎌倉、3月は徳島と既に予約を入れており、4月の第3週あたりで出かけてみたいとスケジュールを見合わせているところです。
      4月の第1週は美保神社の青柴垣神事です。
      今、これが一番の楽しみで♪

      葛城に複数ある蜘蛛塚などは、物部族が出雲族を大量殺戮した跡地であると思っています。
      そこの高台には高天原があって、物部系の神が祀ってありました。
      当時の葛城・出雲族はさぞ無念なことでしょう。
      物部の史跡を巡っていると、血生臭い歴史を垣間見ることがあります。
      支那系・朝鮮系渡来人は人を殺して遺体をバラバラに切り刻み、塚を築く傾向があります。
      これは死霊が蘇らないようにとの行為みたいですが、業の深さを感じます。
      大陸系狩猟民族の特性でしょう。
      日本に来て浄化されているとはいえ、深い業は残っているものと思われます。
      ただ物部の中でも神魂神社の王邸を守った秋上家のような人もいらっしゃいますね。

      シキ氏とミワ氏の末裔さんが禰宜さんとして残っていらっしゃるとは心強い。
      今、社寺への一神教の侵食も深刻だと伺っています。
      気付けば僕らは、違う神仏を拝まされていたなんてことになってきているそうです。
      太宰府天満宮も経営上手なんだそうで、神社が経営上手というのも変な話ですが、しっかり聖域を守っていって欲しいですね。

      いいね: 1人

  2. nokanann より:

    鳥見山霊時で出会ったおじさんに奈良にも出雲が有るよ~という事で、地図上で調べ、気になったのが十二柱神社という所でした。昔は拝殿も無くダンノダイラの遥拝場だったそうです。
    昨年、日帰りで決行しましたが、どうやら巻向から行った方が早く、時間も無いのでその日は断念しました。
    その神社の周りの家の屋根瓦の飾り物が恵比寿さんというお宅がありました。
    と言う事は……クンクン( ̄∞ ̄)
    そこは穢されたくない聖地でした。
    パワースポットという言葉はどうしても好きになれませんし、そういう方々には行って欲しくないなぁ~なんて個人的には思ってしまいます。
    その日、三輪山の地元の方から、かの山ノ神遺跡から道が繋がっていた事を聞きました。今は禁足地になっているので、行けませんけどね。何らかの事情でそこで暮らすしかなかったのでしょうね。
    山ノ神遺跡の他の磐座にも連れて行って頂きました。さすが地元の方ですね。
    軽自動車でしか行けませんよ。そして前日が雨だと、十二柱神社から行った方が良さそうですよ。

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    1. CHIRICO より:

      貴重な情報ありがとうございます。
      少し調べてみると、奥不動寺まで一応車道が通っているみたいですね。
      ただしかなりの酷道のようで。。
      レンタカーはいつも軽を借りています。
      その方が山道には都合がいい場合が多いので。

      僕もパワースポットという言葉は好きではありませんが、便宜上使用する場合はあります。
      聖域は僕が独占できるものでもありませんし、誰が訪ねて行っても良いのだと思います。
      が、そこは気の遠くなる古い時から、先人たちが祈りを重ねてきた場所であるということを、僕は決して忘れず驕らないよう肝に命じています。
      正しい背景も知らないうちは、勝手な祈りもしてはいけないと思っています。
      基本的には、そこにあるものを、あるがままに感じさせていただくだけに留めることにしています。
      まあ、仮にエセ霊能者が訳のわからない何かをしたとしても、毛ほども影響を受けるような代物でもないと思いますが、日本のそれはね。

      ダンノダイラに留まり暮らさなければならなかったとしたら、それはやはり祭祀・巫女系の者たちだったことでしょう。
      さらに東の方には第二の鳥見山中霊畤もありますから、そちらとの関連もあったかもしれませんね。

      いいね: 1人

      1. nokanann より:

        そうです^_^
        笠山荒神へ行く道の途中に、奥不動寺へ行く道が現れます。
         よそ見してたら見落とします 笑
        お寺まで車で行けますが、途中、2台は止まることの出来るスペースが有るので、自身がないので、そこに止めました笑
         でも、それが大正解でした。
        なんもいえねぇーって感じです 涙

         最近、感情移入しすぎて出雲と大和殿で号泣ですよ  笑笑 年ですね!

         奥不動寺に入り、本殿裏に入り、右側の道をという感じです。

        物部色が強く主張してますが、師匠には是非、行って頂きたいです笑

        いいね: 1人

        1. CHIRICO より:

          久しぶりに師匠いただきました(笑)

          僕は根っからの出雲ファンですが、九州生まれだけに、物部の血もそれなりに混ざっているものと思われます。
          でもまあ大彦ほどではないですが、物部好きにはなれないところもあり。

          出雲と大和展、それほどでしたか、それは見てみたいですね。
          マジレスすると、僕は涙というものをあまり流したことがなく、人として心が枯れているんじゃないかと疑うことがあります。
          もちろんちゃんと感動するんですが、泣ける人がちょっと羨ましいです。

          なかなか新記事をアップできていないように、ただいまネタ切れを起こしています。
          早く次の旅に出かけたいのですが、ね。

          いいね: 1人

  3. nokanann より:

    こんばんは。

    CHIRICOさん行ったかしらん?と思い検索してみたら、笠山荒神さんへ行かれていたのですね。私は、こちらはモロ出雲を感じました。
    この下の閼伽井不動は、ごりごりの龍神信仰でしたよ。狭いながらも素晴らしかったです。チープな感じに 笑 変えられてしまったのではと、読んでいて思いました。

    と云うのも、この下の巻向山に【ダンノダイラ】という出雲の方々が暮らした所が在るのはご存じですか?

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      こんにちは、nokanannさん。
      そうでしたか、閼伽井不動までは足を伸ばさなかったもので。
      ダンノダイラの存在は知っていましたが、ちょっとアクセスが大変そうなのでまだ行ったことはありません。
      三輪山を挟んで反対側の出雲屋敷跡「山ノ神遺跡」は行きました。

      https://omouhana.com/2018/04/21/出雲屋敷・山ノ神遺跡:八雲ニ散ル花%E3%80%80追伸/

      ダンノダイラは位置的に、巻向山に、というよりは三輪山の遥拝地という位置関係にある遺跡なのではと思っています。
      出雲族が暮らしたというにも山奥すぎるように思われますし、祭祀の跡地なのではないでしょうか。
      何れにしても、マップ上での想像に過ぎませんので、やはり一度訪ねてみる必要がありそうですね。
      卒業シーズンがひと段落したら閼伽井不動と合わせて計画してみます!

      いいね: 1人

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