八咫烏神社:八雲ニ散ル花 39

「建津乃身様、物部の使者が参っております。」 「うむ、少し待たせておけ。」 登美家の当主、建津乃身は思案していた。 目の先に映る神山・三輪山は、日の光を受け青々と輝いている。 「毒を抑えるには、やはり毒をもって為すしかな…