別宮・月夜見宮:斎王 05

伊勢神宮別宮の「月夜見宮」と外宮「豊受大神宮」を結ぶ道を「神路通」(かみじどおり)と言います。 夜になると「月夜見宮」の石垣の一つが白馬に変わり、白馬は「ツクヨミノミコト」を乗せて「神路通」を歩いていくと云います。 通り…

伊勢神宮・外宮:斎王 04

11代垂仁天皇の御世に漂泊の後、度會(わたらい)の宇治の五十鈴の河上に鎮座した天照大神は、ある夜、21代目の天皇、雄略の夢に現れて神託を告げた。 「我のみここに座するは孤独で耐え難くつらいもの。食事をするのも儘なりません…

御塩殿神社:斎王 番外

神宮に奉納する「堅塩」を、古代の製法で2000年以上作り続けている御料地があるというので訪ねてみました。 二見浦から1.5kmほど歩いたでしょうか、「御塩殿神社」(みしおどのじんじゃ)は三重県伊勢市二見町荘にありました。…

二見興玉神社:斎王 03

天孫ニニギが天降る時、天の八衢(やちまた)に立って高天原から葦原中国までを照らす神がいた。 鼻の長さは七咫(ななあた)、背の長さは七尺(ななさか)、目は八咫鏡(やたのかがみ)のように、または赤酸醤(あかかがち)のように照…

御杖神社・四社神社:斎王 02

『倭姫命世記』(やまとひめのみことせいき)という書があります。 大和姫の巡行の様子は『日本書紀』に断片的に記されていますが、他にそれがはっきりと記された書物は皆無と言っていいのが現状です。 いや唯一、その行程が詳しく記さ…

竹野神社・奈具神社・宇良神社:斎王 01

イクメ大王の后ヒバス姫は、丹波国の竹野郡で一人の女児を生んだ。 この姫は母に似て信仰心が強く、幼少の頃より自らの希望で竹野社に仕えていた。 ある時、姫は竹野郡船木の奈具社に移った。 奈具社では月読の神が祭祀されていたが、…

佐紀陵山古墳(日葉酢媛命陵):斎王 序

奈良市山陵町(みささぎちょう)は、住宅がひしめく中、その地名が示すように数多くの古墳も密集する地域です。 古墳の代表的なものには、「神功皇后陵」なども存在します。 山陵町にある「佐紀陵山古墳」(さきみささぎやまこふん)は…

東尋坊

「なぜ、愛していた人を殺めてしまったんだ」 「ゆ、許してくれ…あの時は、ああするしかなかったんだ…」 テテテテッ テテテッ テーテー♪ 東尋坊へやって来ました。 晴れ渡った空、青い海。 サスペンスドラマの聖地、または自殺…

能義神社

出雲四大神の一柱を祀る「能義神社」を訪れました。 出雲四大神を祀る、と言いつつ、寂れた感のある神社です。 参道横にあった稲荷社も、放置気味です。 出雲四大神とは、どのような神様なのか、それは『出雲風土記』(733年)に次…

六所神社・眞名井神社

「全国の神々はまず六所神社へお集まりになる」 島根県松江市の意宇川(おうがわ)下流沿いにある、「六所神社」を訪ねてみました。 そこは「出雲国意宇六社」(いずもこくおうろくしゃ)の一つに当たる、往古には重要な聖地だったと云…

初御代桜

那珂川の一角にある「初御代桜」(ハツミヨザクラ)を見に行きました。 那珂川には山中にマイガーデン「咲庵」があるので、この時期、遠目に見える四角いピンクの何某かが気になっていました。 以来、何度か訪れていましたが、3月も上…

桃尾の滝・石上神社

奈良「石上神宮」のそばを流れる「布留川」を上流に向かって進むと、「桃尾の滝」(もものおのたき)があります。 桃尾の滝は古今和歌集で「後嵯峨天皇」や「僧正遍照」が詩に詠んでいたことから、古くから信仰されていた滝と考えられて…