佐賀県武雄市に美しい桜があるというので、行ってみました。
そこはのどかな山里にありました。
そこへはすぐそばまで車で行けますが、片側に寄せて路上駐車するように指示がされています。
今以上に来訪者が増えると、大変かもしれません。
それは「馬場の山桜」と呼ばれています。
実は1週間前にも訪れていたのですが、その時はまだ一輪も咲いていませんでした。
そして今日、
咲いています。
形の良い枝ぶりに、小さく可憐な花が咲き誇っています。
人が多くなる前にと思い、日の出の時刻にやってきましたが、先客も結構いました。
この馬場の山桜に彩りを添えるのが、この菜の花。
ピンクと黄色のコントラストが素敵です。
この山桜は市指定天然記念物。
樹齢120年と推定され、樹高約12m、枝張り東西約18m・南北約13m、根周り3.1mということです。
幹は根元から2本に分かれいて、幹周りは約2.1mと約3.8mになります。
周囲は小高い丘に段々畑になっていて、そこに菜の花が無数に咲いています。
ノスタルジックな風景。
一通り遠景を楽しんだら、桜の木を一周してみます。
横から見ると、枝は前方に緩やかに下がっています。
どの角度から撮っても、実に絵になる桜です。
横に回りました。
逆光になっています。
淡い光が、全体を包んでいました。
後ろに回ってきました。
幹はほどんど見えません。
近づいて見ると、実はもう葉が少し出てきています。
地元の方に聞くと、昨日一昨日が満開だったとのこと。
先週はまだ蕾だったのに、本当に花の見頃は一瞬です。
しかし桜は散り際もまた美しい。
はらはらと舞う花びらが、僕の肩にもふわりと乗っていました。
馬場の山桜をアップで見てみると、中心に向かってピンクの色濃く、花弁は小ぶりで凛々しい印象でした。
さて、帰り道にも僕を楽しませてくれる光景に出会いました。
先ほどの場所からほど近い池になります。
そこの桜はまさに花吹雪のように花弁が舞って、
その下にピンクの水面を作っていました。
咲き散り揺れる 花の宴