元八重垣神社跡:伝・八岐大蛇(7)

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奥出雲町の外れ、雲南市と境に「伊賀武神社」(いがたけじんじゃ)があります。
そこに「八重垣神社」の文字も彫られていました。

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長い石段を登ります。

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伊賀武神社の御祭神はスサノオ・徐福の息子、「五十猛命」です。

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また、「武御名方神」「豊磐窗命」「櫛磐窗命」を配祀し、創建・由緒は不詳と云います。

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当社は式内社の「伊賀多気神社」を勧請したものとする向きもあるようです。

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古びているものの、清らかに保たれた社殿。

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しかしやはり気になるのは、その横に鎮座する、ひとまわり小ぶりな社殿、

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八重垣神社です。

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屋根だけが新しい風の、古びた社殿。

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当社はこの先の「八頭」(やと)という地区から移築されたものだそうです。

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社殿の横を見て見ると、「長者屋敷跡」と、

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「鏡ヶ池」の案内を記した木の板がありました。

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伊賀武神社から車で数分進んだ先に、「元八重垣神社跡」と記された看板があります。

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ここは古来、八頭と呼ばれていましたが、その字面はヤマタノオロチを連想させます。

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石の階段を登って行くと、「八重垣大神」と彫られた石碑がありました。

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八重垣神社は、明治時代の一村一社令で、近くにある伊賀武神社の境内に移設されたということです。

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石碑のある丘の麓に「元結掛の松」(もといがけのまつ)という松があります。

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とは言え、当の松は切られ、株が残るのみとなっています。
この松は、クシナダヒメが髪を梳る時に用いたと伝わる松の木でした。

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石碑のある場所から、数百メートルほど歩くと、「長者邸」という屋敷跡があります。

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そこはクシナダヒメの両親である足名椎神と手名椎神が住んでいたと云われています。

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その庭には白椿の「連理の大樹」、二神の杖であったという「立身竹」、二神の遊興の場「茶屋場」もあったそうです。

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屋敷跡のそばから見下ろすと、「泉谷鏡ヶ池」が見えました。

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この池は、松江市の八重垣神社の「佐久佐女の森」の鏡の池に相当するものと思われます。

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鏡ヶ池の水は、どんな日照りが続いても渇いたことがなく、八塩折の酒を作るときにも使われたと伝えられています。

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斐伊川沿いに点在するヤマタノオロチの伝承地をなぞるなら、松江市の八重垣神社は遠く離れすぎていると思われます。

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八頭の元八重垣は、伝承に相応しい場所にあり、この池も一人用の鏡としてちょうど良い大きさです。

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オロチの脅威から隠れて、姫がひっそりここに暮らしていたと言われると、なるほどそんなロマンを感じさせる場所でした。

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