大阪には「一生に一度の願いを聞いてくださる」と評判の「堀越神社」があると伺いました。
そこは大阪の四天王寺の西に数分歩いた先にありました。
境内はこじんまりとしていますが、一歩足を踏み入れた途端、ふんわりとした空気に包まれます。
堀越神社は四天王寺を守る七宮の一つとして、聖徳太子が叔父である崇峻天皇の徳を偲んで創建されました。
かつては風光明媚な茶臼山の地に社殿は建てられており、境内の南沿いには堀があって、この堀を渡って参詣したのが社名の由来だと云います。
この日の陽気や花咲く桜もあって、境内中が柔らかな光に包まれています。
参道入り口の奥に、お守りやお札ができる元となった神を祀る「太上神仙鎮宅七十二霊符尊神」の社と樹齢550年の楠の御神木があります。
この御神木は数度の落雷と二度の火災を乗り越えてきたそうです。
そして境内には、熊野詣の出発地点である「熊野第一王子之宮」も祀られています。
熊野権現の分霊を祀った九十九王子の第一王子「窪津王子」です。
軽い気持ちで立ち寄った神社でしたが、都会の喧騒を忘れさせてくれる聖地に、思わず長居してしまいました。