2017年秋、蔵王の「御釜」に行こうと思ったら、見事初雪に会い、行くことが叶いませんでした。
そこでちょっとだけ寄り道して「蔵王山」に行ってみることにしました。
実は蔵王山にロープウェイで登れば、御釜近くまで行けるんじゃねって発想だったんですが、山頂から1時間ほど山道を歩かねば見れないとわかり断念。
しかしそのロープウェイからの景色が、これまたとても素敵だったのです。
眼下に広がる紅葉。
蔵王山も紅葉が盛りでした。
蔵王山は「蔵王権現」を勧請したことに因む山のこととあります。
ちなみに山形では蔵王山を「ざおうざん」と呼ぶと嫌がられるそうです。
とあるニュースキャスターが、「ざおうざん」と呼んだことで火がついたそうで、濁音になると響きが悪いとクレームが相次いだのだとか。
なので皆さんは「ざおうさん」とスマートに呼びましょう。
さて木の様子が変わって来ました。
標高が上がったのでしょう、葉がもう枯れています。
山頂の駅が見えます。
山頂は広場になっていて、
蔵王地蔵尊が鎮座します。
小高い山が両サイドにあり、
片方はやっぱり雪になっています。
冬にはこれらの木々が樹氷で真っ白になります。
そのライトアップなども人気なのだそうです。
枯れ木の景色も、幻想的で美しいと、僕の感性は感じてしまいます。
そんな景色にうっとりします。
駅の上は展望台になっていて、
そこにはよくある恋人たちの鍵が掛けられ、凍てついていました。
凍った愛を溶かすには、これなどいかがでしょう。
下の食堂にありました、蔵王名物「からから汁」です。
ちょっぴりピリ辛な豚汁のような感じです。
温まります。
故岡本太郎氏の命名だそうです。
さて、下山する頃には晴れて来ました。
色合いと形が、まるでクリスマスのようです。
そういえば、昨年訪れた青森でも、八甲田山の景色が雨と雲で真っ白でした。
晴れてたら、きっとこんな景色が堪能できたのでしょう。
今回の旅も、「湯殿山」「御釜」「かるべの春山菜」など、宿題をいただきました。
そしてまだ行きたいと思っている場所が山形にはいくつも残っています。
近々再び、山形との再会を約束して、当地を去りました。