芋煮!
芋煮!!
芋煮!!!
東北の秋を彩る芋煮会風景!
そう、秋といえば芋煮です。
昨年山形でいただいた、宿坊「かるべ」のお母さんが作ってくれた芋煮の味が忘れられず、山形にやってきてしまいました。
昨日「日本一の芋煮会フェスティバル」が行われた、山形市馬見ヶ崎川河川敷へ来てみました。
月曜日ではありますが、今日も祝日ということで、芋煮会を行うグループが散見されます。
「日本一の芋煮会フェスティバル」とは、直径6mの大鍋に具材を入れ、ショベルカーでかき混ぜて、ギネスに挑戦するという壮大なイベント。
上記写真は、同イベントのHPより拝借しました。
芋煮って何?って話ですが、東北地方でたくさん収穫できる里芋、
この里芋は実はあまり日持ちがしません。
そこで一気に里芋を、効率よく消費できるものをと考え出されたものが「芋煮」なのです。
手軽に作れる芋煮、その各家庭のこだわりの味を自慢したい!そんなことでバーベキューばりに河原で大鍋に芋煮を作って楽しむのが「芋煮会」!
だと、僕は認識しています。
醤油ベースの甘口ダシに玉こんにゃく、きのこ、ネギ、牛肉、そして里芋、それらをぶち込んで煮込めば、芋煮の完成です!
っと、ちょっと待った!をかける声が。。。
近年、この芋煮ブームの影で、芋煮戦争なるものが勃発しているという話です。
実は「醤油&牛」の芋煮が、僕ら他県の者からしたら主流と思いがちですが、実は芋煮は、宮城をはじめとする山形以外の東北圏では「味噌&豚」が圧倒的主流なのだそうです。
ところで、同じ山形でも「庄内」地区だけは「味噌&豚」派が主流です。
なぜか?
庄内は「庄内県」であると豪語するほど、山形派から離反している一面があるのです。
雪深い東北では、山を挟んで交流が行き届きにくく、庄内は新潟との繋がりが深くなったのが理由だとかどうだとか。
この日宿泊した、庄内にあるホテルのメニューの一つをご覧ください。
これぞ山形、と言わんばかりの素敵な料理の数々。
松茸ご飯、おお~!
舞茸の天ぷら、
サーモン幽庵焼き、
豚ロースちゃんちゃん焼き、
そして
いもに~~~
「わー芋煮ですね~」とつい嬉しくなって店員さんに訪ねたところ、
「牛肉と里芋の醤油煮です」と念押しされました。
そして当ホテルの翌朝食には、庄内風芋煮として、堂々「味噌&豚」の芋煮が鎮座していました。
いや、味噌ベースも美味しかったです。
コクのあるブ○汁って感じで。。
しかし芋煮文化も花開き始めました。
道の駅で食した「芋煮コロッケ」。
まあ、普通のコロッケでしたが、ジャガイモが里芋になることで、ホクホク感が増し増しです。
揚げたてでしたので、口の中をやけどしました。
月山リフト乗り場にあるお店では、醤油ベースなのですが、甘くない、蕎麦つゆのような味付けのダシでした。
メニューを見ると、「芋煮そば」「芋煮うどん」とありますので、なるほどと思い至ります。
よくある薄いす○やき風の味付けに慣れた僕ですが、これはこれでとても美味しかったです。
こちらの道の駅では、
こんなメニューがあり、
こんなだったり、
こんなだったのですが、
もうひとつのこれが
こんなで、
芋煮ではないのですが、芋煮に通じる味付けの、美味しい汁餅でした。
上に降りかかった海苔がめちゃうまです。
でもやっぱり、僕にとっての芋煮の一等賞は、僕の初めてを奪ったこのひと。
宿坊かるべのお母さんが作った「芋煮」でした。
秋は芋煮を食べ尽くすためだけに東北へ足を延ばす価値があると、心に深く確信を抱いたという話です。