北アルプス・飛騨山脈北部に位置する白馬連峰(しろうまれんぽう、はくばれんぽう)。
その唐松岳に伸びる「八方尾根」中腹に、白馬連峰を映す神秘の池「八方池」があるというので行ってみました。
白馬といえばスキーで有名なところ。
リーフレットを見てみると、ゴンドラとリフトを乗り継げば、トレッキング気分で八方池に行けそうです♪
ちょいちょいっと行けば、この絶景が堪能できるんですよ、これは行くっきゃない!
と、ここで敢えてよそ様の写真を引用していることから、察しの良いあなたはこの先の展開を予想するかもしれません。
まずはアルペンラインの八方駅からゴンドラに乗ります。
ここから標高630m分を、わずか8分で駆け上がります。
駅から飛び出すゴンドラは、ジェットコースターを思わせる勢いです。
到着した場所は標高1400mの兎平(うさぎだいら)。
オープンテラスもあり、見晴らし最高です。
続いて2つのリフトを乗り継いで、標高1830mの「八方池山荘」まで登ります。
ひとつ目のリフトは7分。
ぐいぐい上ります。
鎌池と呼ばれる場所に到着。
この辺りからぼちぼち紅葉も見れます。
標高1680m、鎌池湿原が広がります。
季節によっては、様々な高山植物も花を咲かせるそうです。
再びリフトに乗ります。
これらのリフトも、勢いよく駅を飛び出します。
ここから5分、なかなかのスリル。
美しい尾根が見えてきました。
標高2696mの唐松岳から、四方八方に尾根が延びていることから名付けられたという「八方尾根」。
流石にこの辺りまで来ると空気の薄さと寒さを実感します。
長袖シャツ一枚で来ていた僕は、売店でフリースの上着を購入しました。
さて、いよいよ到着です。
横を望めば、そこにはもう白馬連峰の姿が。
わくわくです。
しかぁし、見上げて愕然。
…これを登るのか。
お気楽トレッキングを想像していた僕は、全く意表を突かれました。
でも横を見れば絶景が。
登ります。
絶景。
駅があんなに遠くに。
八方池に行くルートは2つあって、険しい岩場の登山コースと、なだらかな木道コースが用意されています。
なだらかな木道コースを行けばいいじゃない、って思いますが、下りの岩場は膝を痛めやすいので、登りで岩場を行くコースを勧めてあります。
なので、この険しい道を登っているのです。
途中ケルンと呼ばれる指標のようなものが建っています。
そして標高2005mの、この第二ケルンまで来たらもう一息ってリーフレットには書いてありますよ。
でもそんな甘い言葉に惑わされてはいけません。
まだまだ道は続きます。
なんか人の顔のような塔が建っています。
標高2035mの「八方ケルン」です。
眺めはいいです。
でも道は続きます。
そしてようやく目的地へ。
リーフレットをよく読めば、八方池山荘から八方池までは約2.5km、目安の所要時間(片道)は約90分とありました。
きた~っ!!
ぜっけ~いっ!!
あれ?
なんか意外に小さい、八方池。
こんな感じじゃなかったのか?!
写真じゃ分からんもんです。
まあ、風景は間違いなし、ってあれ?
真っ白になって来ました。。
何も見えません。。。
登山中にすれ違った老夫婦は、「いい時に来たね!」って話していました。
きっとさっきまでは絶景が広がっていたのでしょう。
時遅し。。
んでも悔しいので、なんか面白い写真を撮ってみます。
おお、なんかウユニ塩湖みたいな写真が…
いや、真っ白やし。。
…
…
帰るか。。
この日の朝は戸隠巡りをしたので、到着が遅くなったんですよね。
やはりここぞという場所は、朝一で出かけないとダメだなという教訓。
こいつが「また来いよっ!」って言っていました。。
下りは木道。
そして下りのリフトは絶叫ものでした。
ヒャッホーゥ!