出水ツル渡来地

投稿日:

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鹿児島の出水は、鶴の渡来地として有名なのだと、お客様からお聞きしました。
鶴といえば北海道、としか思っていなかったので、すぐさま出掛ける計画を。
調べてみれば朝7時ごろ餌が撒かれるというので、その時間に合わせて早朝3時半、家を飛び出してみました。

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さて、朝7時、ちょうど狙った時間に目的地に着きました。

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辺りはのどかな田園です。
コートに身を埋め、キンと冷えた空気の中、カメラを手に車を降ります。

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するとギャーギャー、すごい鳴き声と共に接近する飛行物体群が。

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!!

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!!!
めっちゃ飛んできます!
四方八方から怪鳥の軍団が目指す場所は、

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人が侵入できないように区切られた一区画。

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出水市は、渡来するツルと市内の245haの土地が、1952年に「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されていますが、54haが特別保護地区になっています。

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その場所は鶴の保護と、鳥インフルエンザなどの病原菌の蔓延を防ぐため、厳重な立ち入り禁止地区になっています。

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その鶴が最も集中する特別保護区を十分堪能しようと思うなら、「出水市ツル観察センター」の展望台から眺めることができます。

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さっそくセンターに足早に向かいました。
が、
なにっ!

営業は9時からとあります。
なんというお役所仕事!
一番のハイライトである餌やりの時間に展望すること叶いません。
早起きして頑張って来たのに、そりゃないぜ。。

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仕方ないので、センターの横の隙間から、望遠レンズで垣間見るしかありません。

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貴重な鶴の保護、という考えは正しいのですが、一番いい時間を堪能できないとは、残念で仕方ないです。
7時から開場してもらうか、展望台は常時開放していてほしいものです。

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嘆いても仕方ないので、頑張って望遠レンズで撮影を試みます。

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ちょっと垣間見ただけでも、すごい光景。
ガンガン鳥が集まって来ています。

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鶴たちは、10月も半ばを過ぎた頃、遥かロシアのアムール川沿いから長い空の旅を経て、当地へ飛来します。

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出水平野に飛来するツルは主に2種類あり、「ナベヅル」がバイカル湖からアムール川中流域にかけての湿地帯、「マナヅル」がアムール川中流域から上流域にかけての湿地帯に生息、そこからはるばる3,000km近い距離を約1ヶ月かけて飛んできます。

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飛来するナベヅルはおおむね1万羽、マナヅルはおおむね3千羽と言われ、他にクロヅル、アネハヅル、カナダヅル、ソデグロヅルも渡来するそうです。

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ツル観察センターは9時まで閉館していますが、近辺の田んぼにも、たくさんの鶴が降り立っていますので、開館までそちらを散策してみます。

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鶴といえば、真っ白のタンチョウヅルをイメージしますが、出水にやってくる一番多い鶴はナベヅル。
頭部は鶴のそれですが、ボデイはグレー。

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ちょっとイメージが違いますね。

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それでも見ていると、だんだん愛らしく思えてきて、シャッターを切りまくってしまいます。

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マナヅルはもう少し白みがかったグレーで、体長も一回り大きいです。

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マナヅルは餌場に直行してしまい、近辺の田んぼにはなかなか降り立ってくれません。

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当地は干拓地のようで、鶴たちは江戸時代から保護されてきたそうです。
近辺の農家を荒らさないよう人為的な給餌も行われており、年間約75トンの小麦をはじめ籾、玄米、大豆などが与えられるのだとか。
鶴が北へ帰る直前には約8tのイワシが与えられ、2月上旬から3月下旬の晴天の日に、上昇気流に乗って円を描くように上昇し北へと飛び去っていくのだそうです。

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さて、そろそろ9時になりました。
入館料200円を支払って展望台へ。

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そこには驚きの光景が!

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と、鳥がゴミのようだっ!

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狭っ、トリ狭っ!
なんかめっちゃギュウギュウになってる。

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マナヅルさんの姿も確認できます。

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優雅っちゃ優雅ですけど、

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せっかく広い敷地、用意してくれてんだから、もっと広がればいいのに。

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だってこんなですよ。

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これほど大量の鶴が飛来する出水市ですが、大戦中はその数250羽ほどまで減少したそうです。

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昭和30年(1955年)、防衛庁が旧海軍飛行場の再利用を計画しますが、市民の反対運動にあって断念。
昭和37年(1962年)に「鹿児島県ツル保護会」が結成され、翌1963年には渡来数が千羽を越えます。

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昭和51年(1976年)の軍事境界線での米韓合同軍事演習によって渡来数が急増し、平成4年(1992年)には1万羽を越えたことが記録されました。

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昭和62年(1987年)には「出水ツルマラソン大会」が開催されるようになり、地元民たちに愛されつつ、鶴の楽園が今に守られているのです。

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2件のコメント 追加

  1. 鶴は白色だと思ってましたが、違うのですね~(^^; 
    餌やり時間の展望台は残念でしたね…。民間運営だったら営業してましたね、多分(^.^)
    それにしても、すごい大群。ヒッチコックの「鳥」を連想してしまう…”(-“”-)”
    そして、なぜか一か所に集まる鶴たち…。あまりにも広い部屋を用意されてて、慣れずに、くっついて座ってしまう人間と同じなんでしょうかね…(^^ゞ
    戦争や演習で増えたり減ったりするということは、鶴も危険を察知してどこかに行ったりしてしまうのですね。

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      白色の鶴は北海道など、寒い地方に行かなければ会えないみたいですね。
      でも眺めていたら、だんだん茶色いやつにも愛着がわいてきました。
      そして飛び立つ姿はやはり鶴、優雅なものです。
      こうした自然や生き物達が、人間の浅はかな争いの巻き添えになってほしくないですね。

      いいね: 1人

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