やんばるの南、大宜味村にある「喜如嘉の七滝」(きじょか・きざは・のななたき)へ行ってきました。
「喜如嘉の七滝」は、強力なパワースポットと伺っていましたが、場所がわかりにくく、苦労しました。
離合もできない細い道を頑張って進むと、
見えてきました、鳥居が。
この鳥居は昭和時代に造られたそうです。
すぐに滝が見えてきましたが、右に向かうと、
拝所(ウガンジュ)が見えます。
当地は「蔵風得水」という空気の流れがよく、良質な水を得られる場所にあるそうで、この七滝も風水の理想とされる四神相応の地にあると云います。
喜如嘉の七滝は、滝自体が神聖な御嶽(うたき)とされています。
一説に「七滝ノイベナヌシ」という神様を祀るようで、自然石を積んで拝していたものが、今のように祠になったそうです。
では、滝の方へ向かってみます。
素晴らしい、正に秘境といった風貌の神々しい滝です。
冒頭の写真は、あえて逆光気味に撮影していますが、そんな演出はむしろ邪魔なだけ。
七滝の由来は、七つの滝があるわけではなく、上から七回、流れを変えて落ちているのでその名が付いたそうです。
また喜如嘉の七滝には「ぶながや」の伝説も残っています。
「ぶながや」とは森の精霊「キジムナー」のこと。
喜如嘉では、身体が赤くて子供のように小さく、人懐っこい精霊が現れるのだそうです。
喜如嘉の七滝は観光地化されず、昔のままの姿を残す聖域です。
ここまで訪ねられた際は、騒いだりはもちろんご法度。
美しい大自然とそれを創りたもうた神に、敬けんな気持ちで心静かに、お祈りください。