日光から西へ車を走らせ、上り・下り専用道を合わせると48のカーブがある名所「いろは坂」を上れば、そこに広がるのは「奥日光」。
ちょっと渋めの観光スポットを訪ね歩きます。
いろは坂を上りきると、二荒山神社の奥宮がある「男体山」、そしてその山麓にある「日光二荒山神社中宮祠」の大鳥居が見えてきます。
大鳥居の近くに明治天皇御製の石碑があり、その先に広大な「中禅寺湖」があります。
中禅寺湖沖からは身を揺さぶるような、冷たい風が吹き荒んでいるのに、湖中に入って釣りをしている人もいて驚きました。
そうまでして釣る。
日光の山岳信仰の中心、二荒山神社の「中宮祠」は中禅寺湖畔に鎮座します。
階段の先の神門をくぐると、
回廊があり、
その奥に拝殿があります。
中宮祠は、勝道上人が男体山の山頂まで登れない人の為に784年に建てられたと伝わります。
境内の右奥には
標高2,486mの男体山山頂にある「奥宮」へ続く登山道があります。
本格的な登山の準備が必要とのことで、今回は登りません。
その横に「幸運の杜」というのがあるのですが、
幻想的な社叢がありました。
カワラケ割りなども楽しめます。
境内の左にも御神木があります。
中宮祠のイチイの木と呼ばれています。
境内いっぱいにマイナスイオンが降り注ぐ、そんな場所でした。
次に訪れたのは「中禅寺」(ちゅうぜんじ)。
朱の楼門をくぐります。
中禅寺は、世界遺産「日光山輪王寺」の別院として中禅寺湖東岸に鎮座します。
延暦3年(784年)、勝道上人(しょうどうしょうにん)により建立されました。
境内には松竹映画「愛染かつら」のロケ地でもあります。
撮影当時のカツラの木は落雷で枯れたため、2代目を植えているということです。
本尊の「十一面千手観世音菩薩」は、中禅寺湖上に出現した金色の千手観音の姿を、上人が桂の立木に彫ったとの言い伝えから「立木観音」と呼ばれています。
明治35年(1902年)に起きた男体山の山崩れで、鎮座していた山麓から湖に流されてしまった観音像ですが、現在の高台に祀られるようになった今も立木は地面に根付いているといいます。
例によって堂内は撮影禁止なので、立木観音像はその目でご覧いただくか、他サイトでご確認ください。
奥日光の名瀑「華厳の滝」(けごんのたき)はアクセスも容易で、その迫力ある瀑布を手軽に見ることができます。
駐車場からはエレベーターで滝つぼ付近の展望台まで一気に進みます。
エレベーターと展望台を繋ぐトンネルを抜けると、いきなり大量の水が流れ落ちる音が聞こえてきます。
中禅寺湖の東端から流れ出た水が97mの絶壁を一気に落下していきます。
滝つぼに降り注ぐ大量の水は、
細かい霧となって展望台まで届きます。
本流の中段から流れるたくさんの細い滝は「十二滝」と呼ばれ、滝の景観をより荘厳なものにしています。
春夏の緑、秋の紅葉、冬の雪と氷瀑。
季節ごとに、表情豊かな滝の姿を楽しめられるようですが、僕が訪ねた時は一番さみしい景色だったのではないでしょうか。
しかしそれでも十分な迫力を感じられました。
激しいエネルギーを持つ華厳の滝は、日々流れる大地を削っているのだそうです。
いずれ崩壊して滝が見れなくなる日も来るのかもしれません。
エレベーター乗り場では、美味しそうなヤマメが焼かれていたので、一ついただきました。
が、その後「中禅寺湖のヒメマス」なるものを発見!
塩焼きランチ、頂いてしまいました。
ヒメマスは小ぶりのシャケのような、濃厚な味わいでした。
中禅寺湖からさらに奥、奥日光の湿原「戦場ヶ原」へやってきました。
標高約1,400m、男体山の噴火によってできた堰き止め湖が、やがて湿原となったもので、現在の広さは400haほどあるということ。
戦場ヶ原を含む、この一帯の湿地帯は、ラムサール条約湿地に登録され、特に国際的に重要な水鳥の生息地として認められています。
湿原の西側には木道の自然探索路が整備されており、時間があればのんびり散策するのも良いです。
その昔、男体山の神と群馬県赤城山の神がこの地で領地争いの戦いをしたという伝説が由来の戦場ヶ原、文具を凶器にするツンデレっ娘が元ネタではありませんでした。
戦場ヶ原から「湯元」へ向かっていると、美しい湖に出ました。
「湯ノ湖」です。
標高1,478m、
戦場ヶ原の北にそびえる「三岳」(みつだけ)が噴火した際の溶岩流によって、「湯川」が堰き止められ、湖となりました。
秋の紅葉、5月から9月のマス釣りも人気です。
湯ノ湖を半周ほどすると、「湯元」の町に着きました。
湯元はその名の通り、温泉が湧き出る小さな町です。
「温泉神社」というものがあったので、参拝します。
昇るのも降りるのも一苦労。
大己貴命を祀る小さな社がありました。
湯元の北端に、日光山温泉寺があります。
その奥地に「湯ノ平湿原」という湿地帯があります。
ここは日光湯元温泉の源泉地となっています。
泉質は78℃の硫黄泉。
療養延年の名湯として人々に知られています。
誰でも手軽に利用できる足湯がありましたが、残念ながら閉まっていました。
戦場ヶ原から湯元までの景色は、行ったことはありませんが、まるで北欧のようだと思いました。
ロマンティックな景色に、恍惚とした時間を過ごしました。
まだ、雪が残っているんですねー。温泉神社いいなぁ。温泉に入れなくて残念でしたね😢
いいねいいね: 3人
4月初旬でしたが、しっかり雪が残っていました。
この日ノーマルタイヤで走れるのは湯元まででした。
2月に行った沖縄は、すでに初夏の暑さだったのに、日本って本当に縦長ですね。
山形では7月にスキーができるんです。
いいねいいね: 1人
おー!!
ヒメマス食べたのですね。笑
あれは旨いですよね。
湯元の湯に浸かれなかったのは残念。
私もまたゆっくり行きたくなりました!!
いいねいいね: 2人
ヒメマス、とてもジューシーで美味かったです。
また行きたくなる場所ですね。
次行く時は、湯元で1泊したいです!
いいねいいね: 2人