皇居からほど近い、東京都千代田区大手町のオフィス街に、そこだけ異様を放つ一角があります。
「平将門の首塚」(たいらのまさかどのくびづか)または「将門塚」(まさかどづか/しょうもんづか)と呼ばれています。
その名の通り、ここには「崇徳天皇」「菅原道真」と並ぶ日本三大怨霊のひとり、「平将門」の首が祀られていると云います。
時は平安時代後期、将門の祖父は、上総国の国司でしたが、任期後も当地に居座り、武士団を形成して勢力を拡大していきました。
しかし将門の父の死後、相続争いが勃発。
将門は叔父を殺害し、勢いに乗って他の国府も次々と攻撃、瞬く間に関東八ヶ国を手中に収めました。
反りを持った最初の日本刀を作らせたのは平将門と云われています。
強力な武器と騎馬隊を駆使した機動力で関東に君臨した将門は、自ら「新皇」と称し朝廷をも脅かさんとしたのです。
これが俗にいう「平将門の乱」であり、私事で始まった戦いは国家反逆の争いへと発展していったのです。
しかし、当然、これに黙っている朝廷ではありません。
朝廷は、藤原忠文を征東大将軍に任命し、すぐに平将門鎮圧に向かわせました。
これにより将門は、地元の武士である藤原秀郷等に討たれ果てたのです。
戦いに敗れた将門の身体は、茨城県坂東市の延命院に埋葬されましたが、首級は平安京に運ばれ都大路の河原にさらされました。
しかし、その将門の首は腐りもせず目を見開き、「今ひとたび一戦を」 と、夜な夜な叫んだと云われています。
そして3日目に首級は、切断された胴体を求めて夜空に舞いあがり、故郷の東国に向かって飛んでいき、数ヶ所に落ちたとされています。
その伝承地で最も有名なのが、この平将門の首塚です。
当地は江戸時代は酒井雅楽頭の上屋敷の中庭であり、盛土と、内部に石室ないし石廓とみられるものがあったので、古墳であったと考えられています。
当地を数ある首塚の中で有名にしたのは、その後のエピソードにあります。
首塚そのものは関東大震災によって損壊しましたが、その後、当跡地に都市再開発として大蔵省の仮庁舎を建てる計画がなされました。
しかしいざ建設する段階になると、工事関係者や省職員、さらには時の大臣「早速整爾」の相次ぐ不審死が起こります。
その数14名、それ以外にも多くの怪我人・病人が続出したことから仮庁舎は取り壊されました。
これは将門の祟りだと、省内で噂されることとなります。
第二次世界大戦後、GHQは丸の内周辺の区画整理にとって障害となるこの地を、撤去し造成しようとしました。
米軍が首塚を取り壊し始めたところ、重機が横転し運転手が亡くなります。
他にも不審な事故が相次ぎ、結局この計画も取り止めになりました。
更に昭和の高度成長時代、首塚の一部が売却され、その地に建った日本長期信用銀行の首塚に面した行員が次々に病気になる事態が発生し、お祓いしたという話もあるそうです。
首塚は現在、防護ケースに収めされ、前面には日輪寺にある他阿真教上人の直筆の石版から「南無阿弥陀仏」が拓本された石碑が立てられています。
中で揺らめく蝋燭の炎はLEDのようでした。
平将門の首塚は、今では近隣の企業が参加した「史蹟将門塚保存会」が設立され、ボランティアの方々と共に維持管理が行われています。
首塚のまわりには多数の蛙の置物が奉納されています。
将門の首が京都から飛んで帰ったことから、必ず「帰る(カエル)」にひっかけ、左遷になった会社員が元の会社に無事に戻ってこられるように、あるいは誘拐されたり行方不明になった子供が無事帰ってこられるように、といった願いをかけて供えられたものだそうです。
古くから崇敬と畏怖が入り混じった江戸の霊地は、今も何かを訴えるかのように、そこに鎮座していました。
いいですね。一度友人と訪れましたが、何か霊的なものを感じました。
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はい、賑やかなオフィス街で、この一角だけが異様な空気を放ってました!
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メトロ大手町駅のすぐそばですよね。確かに賑やかな所です。
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Such a wonderful photos of one magical place…
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Yes, it was a very mysterious place.
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I like mysteries of this world, they make our lives a bit more interesting…
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I think the same way!
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Life is a big mystery, so let’s explore it. Somebody could call me a crazy man for the things I’ve done, and the life that I live, like going on this wild and unpredictable adventure. They would call say to me that I’m not normal, and I would say, yes, I am not normal, I don’t want to be normal, I refuse to be normal. Being normal for me is boring…
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Life is adventure and adventure is crazy.
The adventurers who walk the hard way say at last
“What a wonderful life!”
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That’s right! I comfort myself when I remember what I had to do and suffer on all of my adventures in life…
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♥️
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Grazie!
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Chirico, 早い回復してください!!
私も熱がありました …
ヾ(≧∇≦)ゞ
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Grazie Alessia.
Sto completamente bene.
Farò del mio meglio all’estetista fino al prossimo viaggio!
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Sig. Chirico ma che meraviglia questo post! davvero nel bel mezzo di Tokyo c’è questo posto? Sono moto incuriosita da queste storie, mi piace moltissimo scoprire tutto sul passato! Grazie davvero !
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平将門の首塚に行ってらしたのですか〜!?
ま〜 CIRICOさんならではです。笑笑
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皇居に行く前にちらっと立ち寄りました。
ここ2日ほど微熱が出ておりますので、祟られたかもしれません 笑
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え〜??
マジですか??…
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いや、ほんとうに微熱です。
那須の湯にあたった時の方が大変でした 笑
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那須の湯〜って!笑笑
あれは熱いのであって、風邪では無いでしょう!
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ですね 笑
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