生きている人なら、お互いに相談して、約束を変えることも出来る
…
でも、亡くなった方との約束は、違えるわけにはいかない
「靖國で会おう」と言えば、靖國でしか会えないのです
…
世界の平和は、世界のbusinessです
だけど靖國に参拝するかどうかは、ひとえに日本人の問題です
ー 金美齢 女史「靖国スピーチ」より
令和元年5月21日、僕は靖國神社を訪れました。
朝のニュースでは、今年初の大雨警報が報じられていた最中のこと、
早朝からの強風と大雨で、世界は涙に濡れています。
少し長めの参道の中央に建つ銅像。
「大村益次郎」(おおむらますじろう)の像です。
彼は、近代日本陸軍の創設者で靖国神社の創建に尽力した人でした。
第二鳥居、および神門の前まで来ました。
少し早く来すぎてしまったので、門はまだ閉まっています。
大きな石灯籠には明かりが灯っていました。
荘厳で威風を感じます。
この第二鳥居は、明治20年(1887年)に建てられたもので、青銅製の鳥居としては日本一の大きさを誇るのだそうです。
手水舎もどっしりと立派に造られています。
昭和15年(1940年)にアメリカに在住する日本人の方々から奉納されたものだといいます。
日本中にある数々の神宮・大社にも引けをとらない、とても立派で威厳ある当社ですが、残念なことに度々その「靖國参拝」が問題として話題に取り上げられています。
神門前では早朝から(おそらく夜通し)、この豪雨にも関わらず傘もささず、警視庁の方が警備にあたっておられます。
それは「反靖國」と称する人たちの、過激な行為を諌めるためだと思われます。
彼らの主張はつまり、「ここにA級戦犯者も祀られているのが気に食わない」ということのようです。
反靖國を唱える人たちとは、つまりは反日を訴える人たちで、その背後にあるのはお隣の朝鮮半島の人たちであり、さらにお隣の支那国の人、あるいはロシア人も一部含まれるのかもしれません。
ちなみに他のアジア諸国は反日どころか、親日の意を示してくれる国ばかりです。
当然、要人の靖国参拝に異議を唱えたりしていません。
しかし最も靖國問題を深刻化させている真の原因は、「国民の無関心」にある、と僕は思っています。
国民が、たとえGHQ支配時の影響が残るとはいえ、「戦争」という言葉だけでアレルギーを起こし、未だ先の大戦のなんたるかを知ろうともせず、国のために命を賭し、今の豊かな日本を残してくれた英霊に対して今なお無関心であるということが、彼らを増長させているのです。
現に僕自身がそうであったので、今更ながらに豪雨に打たれ、こうして遅参するに至ってます。
AM6:00、開門です。
靖國神社の神門扉には、重厚な「十六八重表菊」が掲げられています。
この菊花紋は、ご存知の通り皇室の紋章として扱われており、日本の事実上の国章でもあります。
第二鳥居から神門をくぐると、すぐに靖國神社の拝殿が見えてきます。
たったこれだけの距離、数歩歩いて頭を下げることが、どれほどこの国の要人にとって遠い道のりなのか。
支那・朝鮮の顔色を伺い、陛下の参拝さえも難しいものにしてしまった歴代の首相らよ。
他の国々は全く反対などしていないのに、自意識過剰の某国にそれほど諛わなければならなかったのか。
日本は確かに、米国の属国と成り果ててはいるが、支那の属国では無かろうよ。
毎朝、靖國神社第二鳥居の前の道路で、通学中の女子生徒らが、本殿に向かって一礼する姿が話題になっています。
この女子生徒はカトリック系の白百合学園の生徒さんたちです。
ヨハネ・パウロ2世が1981年に来日された折、白百合学園の生徒から「通学路に靖国神社があるのですがどうすればいいですか?」と問われたそうです。
パウロ2世は、「頭を垂れて通りなさい」とお答えになったそうで、それ以来、靖国神社の前で頭を下げる白百合学園の生徒の姿が見られるようになりました。
彼女たちは愛国心や英霊への崇敬の念で頭を下げているというよりは、パウロ2世のお言葉を守っているということのようですが、それでも可憐な女子学生が日々行なっていることを、一国の首相ができないというのは、なんと情けない国なのかと悲しくなります。
靖國神社は他の神社のように、大自然への畏怖や古代の祖先である、いわゆる「神」を祀っているのではありません。
そこに祀られるのは、わが国「日本」を慮りつつも亡くなられた「英霊」の方々です。
靖國神社に祀られる英霊とは、戊辰戦争やその後に起こった佐賀の乱、西南戦争といった明治維新の遂行のために亡くなった人を始め、日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・満洲事変・支那事変・大東亜戦争(第二次世界大戦)などの対外事変や戦争に際して、国家防衛のためにひたすら「国安かれ」の一念のもと、尊い生命を捧げられた方々の御魂になります。
その数246万6千余柱。
その中には、戦場で救護のために活躍した従軍看護婦や女学生、学徒動員中に軍需工場で亡くなられた学徒など、軍属・文官・民間の方々も数多く含まれ、またロシア人や台湾人、韓国人も含まれているそうです。
お昼からは「生きる塾」さんと合流し、再び参拝の後、境内にある「遊就館」(ゆうしゅうかん)に足を運びました。
「御祭神の遺徳を尊び、また古来の武具などを展示する施設」として構想されたという遊就館は、いわば靖國神社に祀られる英霊のゆかりの品々を展示した宝物館といった趣です。
撮影可能だったのは、入口玄関ホール部と有料ブースの最終ステージにある大展示室のみとなっていますので、その写真を掲載しています。
日本の叡智の結晶「零式艦上戦闘機」(れいしきかんじょうせんとうき)、略称「零戦」(ゼロセン・レイセン)。
三菱重工業が開発し、三菱と中島飛行機で生産された極渋の名機です。
敵兵から「Zero Fighter」と恐れられたシンプルかつメカニカルなこの機体に、ワクワクしない日本の男子はいないのではないでしょうか。
遊就館に入場した当初、僕もこの機体を目の当たりにして、興奮していました。
すごい!
しかし有料ブースを見学していくにつれ、どすんと重たい何かが、心にのしかかって来ました。
そこに展示されていたのは、古代から現代に至るまで、時代ごとに区切られて紹介された、戦争の歴史だったのです。
往古から続く果てなき争いの人類史。
それは平和だと思っていたわが国「日本」も例外ではありませんでした。
実は僕は、近現代史については今、勉強の最中であり、あれこれ詳しく述べるにはまだ教養不足といったところです。
なので間違った見識を披露することになるかもしれませんが、ご容赦願いたいと思います。
結局のところ、戦争の行き着く先は狂気しかありません。
大戦末期に大日本帝国海軍が開発した特攻兵器、人間魚雷「回天」(かいてん)はその最たるもので、およそまともな人間が思いつくような代物ではありません。
片道分の燃料を積んで飛び立った「神風特攻隊」もしかり。
故に、戦争はやはり、絶対に起こしてはならないし、巻き込まれてはならないのです。
しかし戦争を引き起こすのは、その当事者であるとは限らないのです。
残念なことに、人類の救いようのない一面として、ある種の力ある勢力にとって、戦争はとても効率の良いビジネスであり、そして生業である現状があります。
決して表に現れることのないその勢力によって、これはもうしょうがないのですが、人類が滅ぶまで戦争は起こり続けます。
その確証を、この遊就館で僕は感じました。
どんなに逃げても、交渉しても、人はまた必ず戦争に巻き込まれます。
日本という国土を、喉から手が出るほどに欲している国が、すぐそばに列をなして君臨しているのです。
それを”憲法9条”を盾に、話し合いだけで諌められると、外交が下手くそな政党・政治家ほど声高々に口にします。
そうした反日国に情報を流し、手引きし、有利な特権を作り、日本人を蝕んでおいて、日本が侵攻された暁には要職にでもつけると踏んでいるのか、これを売国と呼ばずして何と呼ぶのか。
反日・反靖國勢力の言い分に「靖國神社に祀られているのはA級戦犯者であり、侵略戦争の象徴でもあり、これに国の首相の参拝を認めると軍国主義の復活に繋がる」などという馬鹿げたものがあります。
まずもって、日本に侵略戦争を起こしたという事実はありません。
特亜以外の近隣アジア諸国の日本への好意的メッセージがその証拠です。
戦争は戦争、誇り高き戦争だったなどと言う気はありませんが、我欲に満ちた戦争を、わが国の先人たちは決して行わなかったのです。
清国(支那国)が、西洋列国から領土を好きなように食い荒らされていた時、「義和団」という宗教集団が起こした反乱がありました。
「北清事変」です。
清国政府は、義和団を排除しないどころか、これをきっかけに諸外国と戦う詔勅を出したのです。
これに驚愕した欧米列国は日本が救援軍を送ることを望みました。
欧州各国の意見を代表する形でイギリス政府から申し入れがあると、日本は出兵しました。
ここで日本軍は欧米連合軍の先頭に立ち力戦奮闘し、ついにこれを終結させたのです。
欧米列国を感嘆させたのは、その日本軍の規律正しさ、とりわけ”日本軍だけが占領地域において略奪行為を行わなかった”という事実であったと言います。
北京でも上海でも連合軍は大規模な略奪を行いましたが、日本軍だけは任務終了後ただちに帰国しました。
この日本人の勇気、信頼、そして明朗さは賞讃の的になりました。
その後、人種差別激しい欧米列国で、黄色人種でありながら唯一英国と日英同盟を築けたのは、こうした日本軍人の「信ずるに足りる」行いにあったのです。
それほどの日本人としての誇りを守り、命を投げ出していった人々への、今の反靖國政治家のものの言いよう、それこそ侮蔑に値します。
彼らが大きな問題と声にするA級戦犯についてですが、このA級B級C級とは罪の大きさを示しているのではなく、罪の分類をしているものと言えます。
A級は「平和に対する罪」、B級は「戦争犯罪」、C級は「人道に対する罪」と言うことのようです。
ニュルンベルク裁判における国際軍事裁判所条例第6条を引用すると、
a項:平和に対する罪とは、
すなわち、侵略戦争あるいは国際条約、協定、誓約に違反する戦争の計画、準備、開始、あるいは遂行、またこれらの各行為のいずれかの達成を目的とする共通の計画あるいは共同謀議への関与。
b項:戦争犯罪とは、
すなわち、戦争の法規または慣例の違反。この違反は、占領地所属あるいは占領地内の一般人民の殺害、虐待、奴隷労働その他の目的のための移送、俘虜または海上における人民の殺害あるいは虐待、人質の殺害、公私の財産の略奪、都市町村の恣意的な破壊または軍事的必要により正当化されない荒廃化を含む。ただし、これらは限定されない。
c項:人道に対する罪とは
すなわち、犯行地の国内法の違反であると否とを問わず、裁判所の管轄に属する犯罪の遂行として、あるいはこれに関連して行われた、戦争前あるいは戦争中にすべての一般人民に対して行われた殺害、せん滅、奴隷化、移送及びその他の非人道的行為、もしくは政治的、人種的または宗教的理由にもとづく迫害行為。
となっています。
A級戦犯といえば「東条英機」の名が有名ですが、彼らは東京裁判という、法的根拠などのない報復リンチのような判決で死罪となりました。
しかし不当な裁判でも罪を償い、GHQからの独立後、すぐさま国会で名誉回復されたのにもかかわらず、未だその国会議員らから永遠の犯罪者だと言われ続けているのです。
昭和28年の国会で、全会一致で「戦犯として処刑された人々は、法務死であって戦死者とみなす」と決議されたのに、日本とアジア諸国のために戦った英霊を今尚謗る者こそ、これから戦争を起こそうと画策する真の戦犯の手先であると言えます。
また、日本の特殊な問題は、国内のほぼ全てのマスコミが、自国を貶めるためのプロパガンダを行っているというところにあります。
小さくも美しく、宝石のような国「日本」は、僕らが思っている以上に深いところまで、もう侵食されているのです。
遊就館の最後のブースには、ハガキの半分くらいのサイズの、戦没者の遺影が無数に並べられていました。
それを見て思うのは、やはり戦争は、決して起こしてはならないということです。
そのために何が必要で何をすべきなのか。
それを早急に、必死に、足掻くように最大の努力で、私たちは探り見つけなくてはならないのです。
靖國神社は桜の名所でもあるようで、春には花見の人で賑わうそうです。
境内の桜の一つは、開花の観測をする標本木として指定されています。
早朝の参拝時に境内をくまなく歩いてみました。
境内はすごく広いと言うわけではありませんが、それでもそこそこの面積があり、本殿の裏側には神池庭園や二つの茶室などがあって驚きました。
杜も綺麗に整えられていて、大雨ではありましたが、とても清々しく散策できます。
靖国神社は、明治2年(1869年)、明治天皇の思し召しによって建てられた「東京招魂社」が始まりであると言います。
その後、明治12年(1879年)に「靖国神社」と改称されて今日に至ります。
靖国神社は、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社です。
「靖国」という社号も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められているそうです。
日本の威信をかけて戦地に赴いた兵隊たちは、いよいよ死を覚悟した出撃の際、「靖国で会おう」と互いに声を掛け合いました。
それは「戦死した後のあの世でもずっと仲間だ」という気持ちの現れだったのです。
「靖国」とは、戦死した皆の魂が集まる、約束の場所なのです。
台湾出身の「金美齢」(きんびれい)女史は8月15日の靖国でのスピーチにおいて、今の私たちを一喝してくださいました。
「何故、『靖国で会おう』という、そういう約束をして出かけて行って、尊い命を失った方との約束を守れない日本人がいるのでしょうか!」
がつん、と来ました。
全く己の無知と無関心にこれほど恥ずかしさを覚えたこともありません。
そして女史は言葉を続けます。
「靖国に参る。
それはお国のために、尊い命を捧げた方に、敬意を表し、心から感謝を捧げることです。
それだけで結構です。 」
ほんとうに、たったそれだけのことです。
人として当たり前の、とても素直で尊い、「感謝を捧げる」それだけのことが、なぜこんなにも批判されなければならないのか。
A級戦犯だから?だから何?日本を守った英雄じゃないですか!
あなたが今、のうのうと暮らしているこの日本があるのも、ここに眠るたくさんの御魂のおかげですよ。
あなたが日本人ではない、もしくは日本人の魂を持っていない、と言うのなら理解できます。
「Not your business!」
「You are Get out of YASUKUNI! 」
僕もそう、告げるだけのことです。
生きる塾さんと遊就館を出てみると、あれほど激しく降っていた雨が嘘のように上がっていました。
奇跡的に参拝者・入館者がまばらだった靖國にも、多くの人影が見えていました。
冷たい雨は僕を濡らしていましたが、おかげで貴重な、ゆっくりとした時間を過ごすことができたのが嬉しかったです。
九段の花の下で、靖國で、僕らは奇跡的な邂逅を得たのです。
靖國に眠る英霊へ、心より感謝申し上げるとともに、あなた方が心安らかでありますよう、切に願います。
La narrazione della storia è molto interessante e le foto fanno conoscere meglio i luoghi descritti. Mi piace.
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Grazie mille Rosatea.
Ci sono anche molte spiegazioni sulla cultura tradizionale giapponese, quindi penso che ci siano molti contenuti difficili.
Il Giappone ha molti disastri e alcuni bei paesaggi potrebbero essere persi un giorno.
Perciò voglio lasciare il bellissimo Giappone nella foto.
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ついに、行かれたのですね。そして、CHIRICOさんの記事、とても勉強になりました。
しかし、朝6:00前から!!随分早く行かれたのですね。
本殿の裏の庭園など、知りませんでした( ;∀;)
また、行きたいと思います(*^^)v
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はい、とても充実したひと時でした。
あの大雨のAM6:00でも、参拝者が僕だけでなく、他にも数人いらっしゃったのには驚きました。
また、行きたくなりますね。
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…questa frase mi piace molto “靖國に眠る英霊へ、心より感謝申し上げるとともに、あなた方が心安らかでありますよう、切に願います”
Grazie a te Cirico e se verrò in Giappone vorrei visitare insieme a te e al sig. Takashi questo luogo !
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Grazie Alessia.
Quest’ultima frase è ciò che volevo dire di più in questo articolo.
Quando Alessia arriva in Giappone, mi piacerebbe vederti!
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Hi Cirico! Con molto piacere! Sarei onorata! Speriamo di poter visitare presto il tuo splendido paese!
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Wow! Che posto meraviglioso Chirico!!! E le tue foto sono favolose!! Che bravo complimenti!!! Mi prendo del tempo per leggere tutto bene, per ora grazie di cuore!!!!
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Hi Alessia!
“Yasukuni” è un posto importante per i giapponesi, quindi ho visitato 生きる塾.
Ci scusiamo per il giapponese difficile.
Per favore leggilo lentamente.
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Hi CIRICO!!! Tranquillo, farò tradurre tutto a Stefano, lui è bravo!
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Sarà una storia un po ‘complicata del Giappone.
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Che emozione questo post!!! Grazie Cirico
Questo santuario è un luogo di pace per chi ha onorato con la propria vita il Giappone.
Grazie per i l bellissimo video. Per noi Cristiani è stato molto bello vedere l’inchino che fanno gli studenti!
Devo ancora capire alcune parole di questo post ma con calma riuscirò! Grazie ancora !
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また共に参りましょうm(_ _)m
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ぜひ、お願いします!
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遊就館はいいですね。
時々行きました。
(=^ェ^=)
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ズンと来ますね。
多くの人に見てもらいたいです!
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伊勢はさらにズンときますね。
(=^ェ^=)
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伊勢はさらに別宮やその他の小社めぐりまでおすすめです。
御塩殿神社や饗土橋姫神社、磯神社も良かったですよ!
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かしこまりました。
参考にさせていただきます!
(=^ェ^=)
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