久留米にある「北野天満宮」にやってきました。
北野天満宮といえば京都ですが、久留米にもあったとは知りませんでした。
神社へはまっすぐに道が伸びていて、春分の日と秋分の日には、夕暮れにここも「光の道」ができるのだとか。
雅な太鼓橋を渡り、境内へ。
どっしりとした肥後鳥居の隣には、県の天然記念物に指定されている樹齢900年の大樟があります。
祭神はもちろん「菅原道眞」。
天喜2年(1054年)、時の関白藤原道隆の孫「貞仙僧正」が、京都の北野天満宮より菅原道真公の分霊をこの地に祀ったことが始まりということです。
面白いのが、当社の宝物として、現在も菅公にゆかりのある「カッパの手」が保管されているということ。
菅原道眞公が九州に左還された時、讒言した左大臣「時平」は追手を差し向けました。
大分に上陸後、筑後川を下ってこの北野に上陸しようとした時、道眞は追討の者に襲われたと云います。
このあたりに住むカッパの副将軍「千一坊」は、道眞公の神徳を感じ、これを助けようとします。
おかげで道眞は難を逃れましたが、千一坊は刺客と戦いで、片手を切り落とされてしまいました。
道眞公は北野の地に、千一坊の切り落とされた手を手厚く葬り、太宰府に向けて旅を続けました。
時を経て、当地に道眞公をお祀りする事になった時、北野天満宮の道眞公をお慰めする御神幸祭で、同時にカッパへの感謝の意を込め、風流を奉納することになりました。
そしてカッパの手と伝わるミイラを、現在でも天満宮の宝物として大事に保管しているのです。
やはり、九州良いですね!!
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ついでに訪れた場所でしたが、思いの外良かったです。
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久留米にも北野天満宮があるんですね。しかも道真公ゆかりの神社なんですね。久留米は樹齢が約900年の楠でしたか。京都は約600年の大欅です。道真公ゆかりの神社は各地にあって改めめて凄い方だったと思います(^_-)-☆
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太宰府天満宮などは、公のご遺体を運ぶ牛が立ち止まった楠の森を切り開いて神社にしたそうです。
道真公と楠も縁があるのかもしれませんね。
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