和歌山の名勝、一大ジオパーク「三段壁」(さんだんべき)へ行ってきました。
三段壁は和歌山県白浜町三段にある自然景勝地。
長さ2km、高さ60mに及ぶ柱状節理の大岩壁が連なります。
設けられた展望台からは、雄大な南紀の海を見ることができます。
荒々しく打ち付ける波の音が耳のそばまで聴こえていました。
さて、三段壁の真髄は、その洞窟にあります。
どことなく支那チックな建物の中へ。
三段壁洞窟とは、地下36mにある海蝕洞窟になります。
チケットを購入してエレベーターに乗り込むと、この36mをわずか24秒で降りていきます。
地下フロアに降り立つとそこには、
いきなり打ち寄せる波が!
海蝕によってできた洞窟を直接拝めるようになっています。
隆起してできたという壁面は不思議な彩りを見せています。
先の方へ歩いていくと、
10の石像が見える「十像岩」が姿を現しました。
洞窟内は約200mに及ぶ回廊のように周回して観覧できるようになっています。
三段壁洞窟は古くは平安時代、
海賊・熊野水軍が船を隠したという伝説の場所。
回廊を進むと、そこに鎮座するのは、青銅製日本最大級の辨才天。
左右に十六童子を従えて鎮座しているこの像は、「牟婁大辨才天(むろだいべんざいてん)」と呼ばれます。
牟婁大辨才天は、水の神ともいわれて、幸福や子孫をもたらす神として崇められているそうです。
ひんやりとした洞内の先には、
採掘の様子や、
熊野水軍の船の番所小屋が再現されています。
熊野別当湛増(武蔵坊弁慶の父)率いる熊野水軍は、源平合戦で源氏に加勢し、源氏の大勝利に貢献したと云われています。
湛増は元々平家方として知られていました。
しかし子の弁慶は源氏方、どちらに加勢すべきか迷っていました。
そこで湛増は神前にて、紅の鶏を平家、白の鶏を源氏と見立てて闘鶏を行い、神意を占ったと云います。
結果は七番勝負のうち七番とも白鶏の勝利であったため、湛増は源氏を味方することに決めたのでした。
壇ノ浦で源平両軍が激しく激突している最中、二百の船が海上に姿を現します。
「紀伊国熊野新宮に仕え奉る熊野別当湛増、神威を奉じて源氏の軍に馳せ参じ申した。率いるは熊野水軍二千余名、船艘二百。いざ、熊野水軍の力のほどをお目に掛けよう」
船上に仁王立ちになった湛増の激励に源氏軍は勢いづき、合戦に終止符を打つ要因の一つになったと云うことです。
再び海の流れ込む洞穴に戻ってきました。
これがもう、
ダイナミック。
轟音と地響き、
写真では伝わりきれない迫力があります。
潮吹き岩や漣痕(リップル)と呼ばれる珍しい見所もありました。
まさに海と大地のエネルギーがぶつかり合うパワースポット。
南紀に来たなら、立ち寄りたいスポットです。
Incredibile!!!
いいねいいね
え〜!三段壁には10回くらいは行ってるはずなのに、洞窟の記憶がないです😅小さい頃に入ったのかな?
写真で見ても迫力があるので、機会があれば是非入ってみたいです。
いいねいいね: 2人
なんで動画に撮らなかったのか、悔やまれるくらいのど迫力ですよ。
マジでビビるくらい。
なので波の荒いときは中止されるそうです。
機会あれば、ぜひ!
いいねいいね: 1人