四国八十八箇所霊場の第四番札所、「黒巌山 遍照院 大日寺」(こくがんざん へんじょういん だいにちじ)です。
当寺は少し山に入ったところにありました。
歩いてくるのは大変です。
のどかな山寺の雰囲気。
山号の黒巌山は、この地が三方を山に囲まれ黒谷と呼ばれていたのが由来。
黒谷寺(くろたにでら)とも呼ばれていた時期もあるそうです。
手水鉢は文政5年(1822年)に砂岩をくりぬいて奉納されたもので、当初は白濁してたので「蛤水」と呼ばれていました。
本尊は大日如来。
本尊真言は「おん あびらうんけん ばざらだどばん」、ご詠歌は「眺むれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に 墨染めの袖」
寺伝によれば弘法大師・空海がこの地での修行中に大日如来を感得、一刀三礼して1尺8寸(約55cm)の大日如来像を刻んだものが本尊となっていると云います。
この本尊は住職でも住職交代の折の人生で2度しか見られない秘仏で、像高56cm、坐奥32.7cm、金色に輝いているそうです。
本堂と大師堂をつなぐ回廊を歩くことができ、
そこには、弁財天女や青面金剛、
そして、三十三体の西国霊場の観音菩薩像が安置されています。
この観音菩薩像群がとても穏やかで美しく、天界とはかくあるものかと思わせられました。