四国八十八箇所霊場の第九番札所、「正覚山 菩提院 法輪寺」(しょうかくざん ぼだいいん ほうりんじ)。
本尊:涅槃釈迦如来。
本尊真言「のうまくさんまんだ ぼだなん ばく」
ご詠歌「大乗の 誹謗もとがも ひるがえし 転法輪の 縁とこそきけ」
法輪寺はのどかな田園の中にポツンとありました。
巡錫中の空海が見た白蛇は、仏の使いであったので釈迦涅槃像を刻んで本尊として開基したと伝えられています。
当初は現在地より4km北方にありましたが、天正10年(1582年)の長宗我部元親の兵火により焼失。
正保年間(1644年 – 1648年)に現在地に移転したと云います。
本尊である涅槃釈迦如来像は釈尊入滅の時の姿をあらわしており、その姿は頭を北向きに、顔を西向きにして横たわっています。
これは北枕の語源ともなっており、自身の入滅をもって、諸行無常の教えを説いているとのこと。
「一切衆生に仏性あり」
我々は皆、成仏することが可能である。
四国遍路とは、自身の持っている仏の種に水をあげる修行である、と教え伝えているそうです。
本堂にはおびただしい数の草鞋が奉納されていました。
これは昔、松葉杖で参拝に来た人が杖がなくても歩けるようになったことから、健脚祈願が行われるようになったそうです。