四国八十八箇所霊場の第八番札所の「普明山 真光院 熊谷寺」(ふみょうざん しんこういん くまだにじ)です。
立派な仁王門が少し離れた場所にありました。
ぐいぐい車で登っていきます。
広い駐車場に車を停めると、これまた立派な多宝塔が見えていました。
入口に稲荷社がありました。
京都伏見奉納の鳥居がありますので、ウカノミタマが祀られているのだと思いますが、四国では空海が狐を追い出したのでタヌキが神使になっていると聞いています。
はてさて、真相はいかに。
当寺は桜の名所で、蜂須賀桜、ソメイヨシノ、枝垂桜が咲き誇るのだそうです。
参道を歩いていると、スピーカーからお経のような御詠歌が流れていて、遍路情緒に浸ります。
当時の本尊は千手観世音菩薩。
本尊真言「おん ばさら たらま きりく」
ご詠歌「薪とり 水くま谷の 寺に来て 難行するも 後の世のため」
長い参道を歩いていくと、これまた情緒的な中門がありました。
中門の先に見えるのが本堂。
寺伝によれば、815年(弘仁6年)、弘法大師・空海がこの付近で修行をしていた際、熊野権現が現れて1寸8分(約5.5cm)の金の観音像を授けたと云います。
空海は一刀三礼にて彫った等身大の千手観世音菩薩の胎内に、その観音像を収めて本尊としたと伝わります。
しかし昭和2年(1927年)に火災が起こり、本堂とともに空海作と伝えられていた本尊も焼失。
再建されたのは戦後しばらくたった昭和46年(1971年)のことだそうです。
本堂から斜め左手に登った場所に大師堂がありました。