四国八十八箇所霊場の第十五番札所「薬王山 金色院 國分寺」(やくおうざん こんじきいん こくぶんじ)。
四国霊場には四県に国分寺があり、その最初の札所である当寺は「阿波国分寺」とも呼ばれます。
本尊は薬師如来。
本尊真言「おん ころころ せんだりまとうぎ そわか」
ご詠歌「薄く濃く わけわけ色を 染めぬれば 流転生死の 秋のもみじば」
文化、文政年間(1804~30) に再建された重層の入母屋造りの本堂は、現在改修工事中で令和2年3月完成予定だということ。
また徳島に来る予定もあるので、完成した姿を目にすることもできるかもしれません。
当寺の本堂には、聖武天皇、光明皇后の位牌が祀られているそうです。
パンフレットより本堂の写真を拝借。
聖武天皇は仏教に篤く帰依した人物で、天平13年に国家の安穏や五穀豊穣、政教一致、地方文化の向上などを祈って、全国68ヶ所に国分寺、国分尼寺を創建しました。
奈良・東大寺はその総国分寺とされています。
開基は行基菩薩で、自ら彫造したと伝えられる薬師如来を本尊としています。
弘法大師が弘仁年間(810~824年)に四国霊場の開創のため巡教された際に、宗派を真言宗に改めていると云います。
国の名勝に指定されている庭園があるそうですが、納経所に声をかければ見学ができるとのことで、この時は見学しそこなってしまいました。