2020年1月、1泊2日の旅で沖縄の離島「久米島」へ出かけてきました。
久米島は沖縄本島から西に約100km、沖縄諸島に属する島で、最も西に位置する島。
那覇からは船か飛行機で渡ることになりますが、飛行機なら約30分、息つく暇もなく到着です。
久米島入りした初日は、あいにくの曇り模様、美しい海は望めません。
なので島をぶらり一周し、曇りでも楽しめそうな観光スポットを巡りました。
久米島の人口は8000人程度で、面積は59.53k㎡。
沖縄県内では、沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目の大きさの島となります。
久米島は琉球王朝時代から「球美の島」と讃えられ、琉球列島でもっとも美しい島と云われてきました。
1983年には島全体が県立自然公園に指定。
まさに沖縄諸島の宝石のような島です。
今回の旅は、久米島出身のサロンのお客様に勧められてのことでした。
親切にもご親戚の家の車まで貸していただけるとのこと。
厚かましくもお言葉に甘えて、空港からご親戚の家へ。
ご主人と奥様は気さくな方で、とても親切にしていただきました。
「お昼まだでしょ」
そう言って連れて行ってくれたのが沖縄そばの店「ゆき」さん。
沖縄炊き込みご飯の「ジューシー」と「久米島そば」のセットをご馳走してくださいました。
分厚いソーキが乗ってます。
久米島そばは他の沖縄そばとスープのだしが違い、味噌味です。
もやしを入れるところもあるそうで、また一風かわって美味しかったです。
ごちそうさまでした。
車をお借りして早速ドライブ。
サロンのお客様から「ひょっこりひょうたん島」があるから行ってみて、と言われていた場所を目指します。
確かに見事なひょうたん型。
「ガラサー山」、その島はそう呼ばれていました。
兼城港フェリーターミナルのすぐ目の前にある小島。
本来、神人(カミンチュ)が信仰した聖地で、正式には「知仁御嶽」(チジンウタキ)と言うそうです。
上陸できそうでしたが、御嶽ならそれは遠慮すべきです。
「ガラサー」とは、カラスのことで、カラスが群がる山からこの名で呼ばれるようになったとか。
別名「男岩」とも呼ばれ、久米島の北側にある「ミーフガー」と対となっているようです。
男性が拝むと自信回復につながるそうで、男性のシンポルとして崇められています。
僕もしっかり崇めてご利益ご利益、よし、これで勝てる!
次に向かったのは「久米の五枝の松」(ごえだのまつ)。
ここは車をお貸しいただいたご親戚の方に勧められました。
緩やかな斜面に、一本松が見事、四方八方に枝を伸ばしています。
この松は樹齢250年以上といわれる琉球松。
五枝の松は国の天然記念物とし指定され、その高さは6m、幹の周りは約4.3m、枝が地面を覆う面積は250㎡にも及びます。
脈打つかのような幹・枝はうねる龍体そのもの。
樹皮を見てもびっしり重なる鱗に見えてきます。
見ていて少し恐くなるほどの迫力。
ヤマタノオロチもさもありなん。
近くには産湯にも使われていたという「ウフガー」(産川)があり、またクメジマホタルの生息地でもあるとのこと。
初夏の夜には、幻想的な光景が見れるのだそうです。
久米島の有名なパワースポット「ミーフガー」へやってきました。
向かって左側には軍艦岩があり、その一帯は5月頃になるとテッポユリが咲き乱れるそうです。
これが「ガラサー」と対になるという「女岩」。
穴の方へ歩いてみますが、足元はかなりゴツゴツとしていてなかなか歩きにくいです。
それにしてもなんという圧倒的存在感。
ガラサー山でせっかく元気になった、僕のガラサーもしょんぼりです。
と、あまりアホなことを言っていると、上から巨岩のコブシが落ちてきそう。
ミーフガーは、400年ほど前に二つの岩がぶつかり合って出来たものだそうで、今もそのエネルギーが押し合っているかのような圧を感じます。
ミーフガーは子宝に恵まれない女性が拝むとご利益がある、と古来から言い伝えられています。
穴の隣には、祈り場のような平坦になった場所がありました。
1年のうち、7月中旬から数週間だけ、この岩の穴の間から日の出が見られるそうで、本来は出雲的な太陽信仰の聖域だったのではないだろうか、と思われてなりません。
車を走らせていると、「赤嶺パイン園」がありました。
ここは赤嶺ご夫婦が営むパイン園。
様々な品種のパインを育ててあり、一年中しぼりたての生のパインジュースがいただけるのです。
もちろん僕も一杯いただきました。
うむ、甘酸っぱい!
これで僕のガラサーも再び元気になりました、良かった良かった。
また車を走らせていると、車道の下に水場があるのを発見。
島では水対策が深刻ですが、久米島は水が豊富で、久米の名の通り古くから沖縄の「水どころ」「米どころ」として知られていました。
そんな久米島の稲作に関するパワースポットが「ウティダ石」です。
「ウ」は「御」、「ティダ」は「太陽」を意味し、太陽石とも呼ばれています。
比屋定(ひやじょう)の松林の中にある直径2m、高さ1.2mほどのこの石は、今から500年ほど前の尚真王時代に、堂之比屋(ドーノヒャー)という人が日の出を観測した石であると云われています。
堂之比屋はウティダ石に何本もの線や文字を刻み込み、夏至から冬至までの日の出を観測、日の出の位置によって季節の移り変わりを予知し稲の植え付けや収穫の時期を村人に教えていたと伝えられます。
石の表面には僅かな傷が見受けられますが、刻まれたものはほとんど風化して消えてしまったようです。
さて、奥武島の宿に向かう道で、最後に訪れたのは「宇根の大ソテツ」。
こちらは県の天然記念物に指定されている大ソテツで、樹齢250~300年とも云われています。
ただしこの大ソテツは、喜久村家という完全に個人のお宅にあり、拝観時はマナーを守ってほしいものです。
拝観料入れもありますので、きちんと対価は支払いましょう。
さあ、夜になりました。
久米島グルメを堪能しましょう。
やってきたのはイーフビーチに近い「寛ぎ屋 南美花」(くつろぎや なんびか)さん。
地元島民にも人気の店だそうです。
メニューは沖縄定番ものからちょっと個性的なものまであります。
まずはオリオンビールで乾杯!
と見せかけて下戸な僕はさんぴん茶をいただきます。
刺し盛りを頼んでみました。
なかなかのボリュームですが、同じネタが多いのが気になります。
もうちょっとバラエティに富んでいた方が正直嬉しい。
お次は「アーサかき揚げ」。
これもなかなかなボリューム。
沖縄ではもずくの天ぷらも良いですが、このアーサのかき揚げも香ばしく、なかなかなものでした。
ただ多すぎて途中でちょっと飽きてきます。
そんで忘れてならないのが「車海老の素揚げ」。
久米島は沖縄で唯一の車海老の生産地。
海洋深層水を汲み出して育てる車海老はぷりっぷりなのです。
生産量日本一ともいわれる久米島の車海老の素揚げは、さくさくぱりぱりで身はジューシー、文句なくまいうーでした。
お腹はまあまあ膨れてしまいましたが、どうしてももう1軒行きたいところが。
居酒屋「祭り太鼓」さんです。
オリオンビールでカンパ~ぃと見せかけてのシークワーサージュース。
海ぶどう入りの卵焼き、
丼ぶりのような器に入って出てきたもずくをいただきました。
久米島、ボリューミーやな。
一人メシにはなかなかしんどい。
そしてこれ、ぷりっぷりの車海老の刺身。
ぷりっぷりやないかいっ♪
あとメニューを見ていると「アバサーの唐揚げ」なるものが目につきました。
アバサーてなんのこと?って聞いてみると、なんとハリセンボンのことだそう。
えぇ~あんなトゲトゲどうやって食べるん!?って思ってたら、ああ、そうか、フグか。
下関のふぐちょうちんみたいな、パンパンに膨らんだトゲトゲの唐揚げが来るか思もーたわ。
そしてお客のオーダーがひと段落した頃、おもむろに大将が三線を手にステージへ。
待ってました!
この沖縄ちっくな夜を過ごしたくて、祭り太鼓さんへやってきました。
もちろんお料理も、美味しかったです。
翌日訪れたのは「ゆくい処 笑島」(わしま)さん。
ここでのお目当ては、
がっつり車海老が乗った「車海老そば」!
島のみそ、エビの頭やガラで風味付けしたごま油などをベースに、少しだけ豆板醤の辛みが効いたスープに、たっぷりのもやしと沖縄そばの麺。
そして車海老は頭のないヴァージョンと頭ありやわら車海老ヴァージョンがあります。
僕のチョイスはやわら一択。
脱皮したてで頭も殻もやわらな車海老が本当に美味しい逸品でした。
帰りのフライトまであと2時間!
って時に駆け込んだのが「YUNAMI FACTORY」。
黄色いコンテナが可愛いお店です。
ここで時間を気にしつつ待っていたのは
車海老のガーリックシュリンプ!
ご飯やサラダ、パイナップルまでついてて予想外にボリューミーでした。
美味しいけどこのボリュームはほんと想定外、お腹パンパンになって飛行機に駆け込みました。
車海老ざんまいでしたわ。
そうですね。全世界が平和で有りますように。
いいねいいね
今度は久米島にも行ってみたい。
いいねいいね: 1人
私は沖縄の海が大好きで、スキューバダイビングのCカード沖縄で取得しました。
その後、30mの海の世界を見たくて、地元でアドバンス取得。
その後、沖縄市内にひと月滞在し、海が荒れて潜れない時は、首里城や、金城さんの工房、ガラス製作所や、高級な塗り物などあちらこちら見て歩きました。
その後、数年後には、宮古島に滞在し海浜公園は透明度が素晴らしく、感激しました。
沖縄大好きです。
首里城はとても残念な事になり悲しいです。
いいねいいね: 1人
こんにちはRumiko様、ようこそお越しくださいました。
実は僕もスキューバのライセンスを持っているのですが、取得した場所が広島だったため、瀬戸内海の海しか潜ったことがありません。
出会う魚は食卓で見たことのあるものばかり(笑)
やはりトロピカルな海で取得すべきでしたね。
若い頃は素潜りが得意だったこともあって、荷物を背負って潜ることが面倒で、結局2度ほど潜ったきり、ペーパーダイバーとなりました。
沖縄に限りませんが、一つのところにのんびり滞在して、雨の日も晴れの日も、思う存分楽しんで過ごしたいものです。
僕の場合は仕事が仕事なので、ほとんどが1泊2日。
しかし僕の神様はわりとえこ贔屓なので、いつも素敵な景色を見せてくれます。
首里城は本当に残念ですが、きっとまた再建されるでしょう。
玉陵や守礼門が被災しなかったのは幸いです。
とりあえず、沖縄でマストとしていた場所は訪ね終えたところですが、僕個人と日本と世界の情勢が許すなら、何度でも再訪したい場所です。
全世界が平和でありますように!
いいねいいね
久米島、おいしそうですね~(#^^#)
車エビの産地なんですね(^^)/
しかし、お酒飲まれないのですね…。なんか意外?でした(^^;
久米島と言えば、久米仙なのに…(^^ゞ
いいねいいね: 1人
そうなんです、これで酒の味がわかれば最強なんですが。
妻や娘にとっては、都合の良いドライバーみたいですね(苦笑)
久米島といえば久米仙ですよ、酒造横目に通り過ぎてきました。。
いいねいいね: 2人
それは都合のいい、いえ、最強ドライバーですね(^_-)-☆
久米仙酒造を通り過ぎられましたか…。
でも、私が好きな泡盛は、八重泉酒造です(*^^)v
だから?って感じですね…(^^ゞ
いいねいいね: 2人
tabisurueiyoushiさんのコアな情報ゲットです!(笑)
近所の沖縄料理の居酒屋さんに行きたくなりました。
いいねいいね: 2人