まあ、世の中いろいろありますが、今日はこんなのんびりとした記事を。
なるようにしかならんやろ、という思いを込めて。
かつて宮崎県北部で高千穂線を運営していた高千穂鉄道、しかし平成17年(2005年)9月6日、台風第14号の被害によりその全線が運行休止となりました。
同線が失われることを惜しみ、引き継いで運営する計画で設立された会社が「高千穂あまてらす鉄道株式会社」です。
同社は高千穂鉄道の事業を引き継ぐために第一種鉄道事業者となることを目指していましたが、事業計画の妥当性や資金力の問題から、当面の許可を得ることは断念しました。
しかし、2006年に「神話高千穂トロッコ鉄道」を設立。
高千穂駅-天岩戸駅-高千穂鉄橋間の約5.1kmを保存鉄道として列車運行を目指し、2008年4月1日に「高千穂あまてらす鉄道」に改称して今に至ります。
2010年より、トロッコをスーパーカートで牽引しての観光アトラクションを運行、徐々にその人気が高まっているところです。
最初は休日のみの運行でしたが、現在では平日も含め、1日10便を運行しています。
運行は4~50分おきになされますが、その待ち時間や乗り終えた後は、旧高千穂鉄道の本物の車両が展示されている車両基地を散策できます。
様々な機器も当時の姿のまま保存されており、車内の見学もできます。
ヘルメットをかぶれば、車体の下に潜り込むのもOK。
また、旧高千穂鉄道時代に走っていたディーゼルカー高千穂鉄道TR-200形気動車「TR-202」を線路で走らせる体験イベントも行われているとか。
元高千穂鉄道のベテラン運転士の指導のもと、往復約900mの線路を約30分、リアルに運伝できるのです!すげえ!!
これは鉄オタでなくとも胸熱です。
普通自動車免許が必要で、20歳以上の方なら参加できるそうです。
詳しくは公式ページへGO!GO!
待っていると、例のスーパーカートが戻ってきました。
スーパーカートの心臓部は2500㏄ディーゼル動力車。
それがトコッロの前後に連結されており、プル&プッシュで往復運行されています。
ここかから先は、ぜひそののどかで美しい風景を動画でお楽しみください。
少し高画質の動画をご用意しました。
んな見とる暇ないわい!
という人のために、ハイライトの写真もいくつか。
途中、二つのトンネルがあるのですが、
そこではイルミネーションのサプライズが!
木々のトンネルも素敵です。
ノスタルジックな「あまのいわと駅」を通過。
するといよいよハイライトの鉄橋が見えてきます。
渓谷の上に渡された「高千穂橋梁」。
下を流れる岩戸川からの高さは105mあるそうです。
トロッコにはガラス底になった部分もあり、また連結部からも真下を見ることができます。
これはなかなかの玉ひゅん。
橋の全長は352m。
1972年の開業当時は日本一の高さを誇る鉄橋でした。
この鉄橋の上で停車する数分間はスリル満点!
またここで、素敵な演出が!
ふわふわ漂うシャボン玉が、渓谷の彼方に浮かんでは消えていくのでした。
ゆくゆくは高千穂から日之影温泉までの12.4kmを開通させる「第二期計画」もあるのだとか。
高千穂あまてらす鉄道は個人株も買えるようなので、少し応援してみるのも良いのではと思えたのでした。