長野にほど近い八ヶ岳山麓の山梨県北杜市、そこに白旗神社と呼ばれる場所があります。
心地よい参道を歩いていると、何かが見えてきました。
狛犬のような岩二つに簡易的な結界、
その奥に立つ二つの石塔。
これが白旗神社です。
社殿などはありません。
案内板には「逸見四郎有義」なる者がこの石塔の下に白旗を埋めたことから社名がついたということです。
逸見四郎有義とは、甲斐源氏を祖に持つ平安末期の武将・武田信義の四男だそうで、源氏故に白旗を埋めたということのようです。
祭神は「武甕槌命」(タケミカヅチ)、「倉稲魂命」(ウカノミタマ)、「天宇須女命」(アメノウズメ)となっており、武田氏の祖・河内源氏の氏神、常陸国一乃宮鹿島神宮から「武甕槌命」を勧請したと伝わります。
社殿はないと言いましたが、小さな石の祠が鎮座しています。
そこには他に見たことのない、ひまわりの神紋。
それにしてもこの石塔、
長崎対馬のオソロシドコロを彷彿とさせます。
オソロシドコロは安曇族の聖蹟であると僕は結論付けました。
穂高神社が鎮座することから、安曇族が当地にて勢力を広げたことは間違いありません。
白旗神社とオソロシドコロに存在する石積みが近似しているのなら、それは安曇族の遺構である可能性がかなり濃厚だということになります。
それにしてもこの石塔、これまで崩れたことがないのだと云う話です。
それゆえにパワースポットなのだとか。
本当かどうかは分かりません。
一回くらいは崩れたんじゃないの?と疑ってしまいます。
石塔の後ろ、八ヶ岳に面する側の地面は少し盛り上がり、石に絡みつくように樹木が根を張っています。
この地域は縄文遺跡も多数発見されており、当地は首長の墓であったのかもしれません。
案内板にあるように、少し強めに足を踏み込むと、確かに太鼓を叩くような音がするようなしないような。
音が鳴ったとして、それは地中に空洞があるということでしょう。
まことに不思議な白旗神社なのでした。
pikaoさん、コメントありがとうございます😊
白旗神社は一般の神社とはその形態を異にします。
またブログに記したように、長崎対馬のオソロシドコロに雰囲気がよく似ています。
オソロシドコロはいくつかの聖域の総称ですが、基本的には禁足地とされてきた場所です。
簡単に辿り着ける場所ではありませんが、なかなか興味深い所ですよ^ ^
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こんにちは^^ 何か面白いところですねぇ ☆♪
学生時代に考古学をかじったpikaoは興味深々になりました
行ってみたいです(*^0^*)~♪
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