太歳神社

寛延2年(1749年)、備後の国・三次。 生ぬるい風が吹く、真夏の夜。 馬洗川には、かがり火を灯す鵜飼の舟がゆらゆらと浮かんでいた。 町内の屋敷に住む一人の青年、稲生平太郎の前には、歳の頃40ほどの裃を着た武士がいた。 …