鋸山

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知人からお勧めされていたパワースポットを訪ねて来ました。
鋸山(のこぎりやま)です。

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鋸山は、千葉県安房郡鋸南町と富津市との境に位置する標高329.4mの山。
正式名称を「乾坤山」(けんこんざん)と言います。

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鋸山はそれなりにハードな行程となりそうですので、先に腹ごしらえ。
サービスエリアで金目鯛の煮付け定食をいただきます。
伊豆旅でその旨味に魅了されてしまった高級食材、

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旨っ♪

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鋸山山頂方面に至るルートは、鋸山ロープウェーや鋸山登山自動車道などがあります。

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自動車道は有料・無料の道があるそうですが、今回はロープウェーを利用してみました。

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僕を乗せた箱がくいくい登っていきます。

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うむ絶景。
こんなに世界は美しいのに、コロナなんてどこにあるのでしょうか。

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するとすぐに切り立った崖が見えて来て、山頂駅に到着です。

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駅からぐいぐい降りていくと入口が見えました。
降りて来た分は、登って帰らないといけません。
そしてロープウェーで運賃を支払い、ここで入場料を支払います。
まあ、そりゃそうか。

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入口でもらった地図に沿って散策を開始します。

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まずは山頂エリアから周り、羅漢エリアを通過して大仏まで見ていこうかと思います。
ていうかラクしようと思って一気に登れるロープウェーを利用しましたが、結局下まで降りてまた登ることになるので、無料道路を使ってもよかったかも。

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少し歩いていると、石切場方面に曲がる道がありました。

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鋸山は凝灰岩でできており、建築などの資材に適しているそうです。
そのため古くから盛んに採石が行われ、その良質な石材は房州石と呼ばれました。

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石切場跡が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになりました。

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ここで採取された石材は、幕末から明治・大正・昭和にかけて、主に横須賀軍港や横浜の港湾設備、東京湾要塞の資材として利用され、靖国神社や早稲田大学の構内にも利用されているそうです。

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昭和60年(1985年)に自然保護規制によって採石は終了し、現在は観光に利用されています。

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石切場を見上げると、その先には鋸山名物の玉ヒュンスポットが。

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そしてその手前には「百尺観音」の御姿がドーンと現れます。

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この百尺観音は世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願され、昭和35年から6年の歳月をかけて昭和41年にかつての石切場跡に彫刻完成されました。

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それにしてもアンコールワットばりの雰囲気です。

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さて、鋸山名物「地獄のぞき」へやって来ました。

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山頂にあるこの展望所は、当時の石切り職人の遊び心で残されたのだそうです。

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壁面の一角には見えにくいですが、「久」の上に「一」の屋号も残されています。

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地獄のぞきには鉄柵が設けられていて、安心安心。

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数々の玉ヒュンスポットをクリアした僕にとっては、このくらい朝飯前。
タマヒュンマスターの称号さえ手に入れかねないこの私ですので。

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朝、めしまえ・・・
うひゃ~!
玉・ひゅんっ!!

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約100メートル下の、さっきの石切場がミニチュアのようです。

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見上げた先は、どこまでも青い空と海が続いているのでした。

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山頂の地獄のぞきを極めたあとは、ひたすら降っていきます。

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すると「千五百羅漢道」というエリアに突入します。

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1,553体に及ぶ羅漢像は、江戸中期の名工・大野甚五郎とその門弟たちが約20年かけて掘り上げた道沿いに立ち並びます。

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数々の羅漢像も圧巻ですが、その道行も素敵です。

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どこか異国情緒を滲ませる岩の道。

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少し奥まった道の先の

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トンネルをいくつかくぐり抜けると、

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奥の院に行き着きます。

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その「無漏窟」と呼ばれる巌窟に釈迦が鎮座していました。

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奥の院手前にある「日牌堂」。

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鬼が太陽のようなものを持ち上げています。

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他にも「あせかき不動」や

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「弘法大師護摩窟」などがあり、

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岩の高いところには若き日の「聖徳太子」像がありました。

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この鋸山には多くの文人も訪れています。
浮世絵師の歌川広重は連作『不二三十六景』の中で「安房鋸山」を描き、夏目漱石は『木屑録』に日本寺を訪れた際の様子を記しています。

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日本最大の磨崖仏、「薬師瑠璃光如来」(やくしるりこうにょらい)までやってきました。

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高さは約31.05m。
奈良の大仏が18.18mで鎌倉の大仏が13.35mです。あ、圧倒的じゃないか!

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自然の風蝕でかなり崩壊が進んでいましたが、昭和44年に現在の姿に復元されました。
この大仏は日本寺(にほんじ)の御本尊になります。
寺伝によれば、聖武天皇の勅願により、行基によって神亀2年(725年)に開山されたとされ、当初は法相宗に属していたと伝えられます。

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最盛期には七堂十二院百坊を有する規模を誇り、良弁、空海、円仁らが留錫(りゅうしゃく)したと云う由緒ある寺院。
隆盛と衰退を繰り返した経緯がありますが、復興には源頼朝や足利尊氏の援助を受けたとも伝えられます。
平成元年(1989年)5月にはインド国政府により日印親善と世界平和を祈念して、釈迦が坐して悟りを開いたブッダガヤの聖菩提樹の分木が日本寺へ贈られていました。

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大仏の横にちょこんと鎮座するお願い地蔵。

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後ろの砂利のように見えるのは、願いを書き添えられた小地蔵の山。
これを見て他人は微笑ましく思うのでしょうが、僕は背筋がぞわりとしました。

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大仏を見届けたら、あとはひたすらロープウェー駅まで降った分を登っていきます。

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駅の上には、あれ?山頂の標識が。
山頂はたぶん、地獄のぞきのところだと思われるのですが。

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しかしまあ、この絶景ですよ。

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絶景かな、絶景かな。

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そして鋸山に登ったら!「地獄アイス」!!
地獄を覗き、地獄を愛す…
そのお味は

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うん、バニラ!

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っていうか、う○こやないかいっ!!!

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2件のコメント 追加

  1. 8まん より:

    こんにちは。CHIRICOさん。つい先日ブラタモリで放送された鋸山。一の宮神社の洲崎と安房神社に行く途中横目に見ながらスルーでした。
    あちらの辺りは東日本以降も雨絡みの天災で被害甚大。それども魚が食べたい時は、金谷の道の駅っぽくなってるとこに食べに出掛けてました。
    私のお薦めはカワハギの活造り。旬な時期ならフグにも負けない。・・・また行きたいな・・・。

    どこもかしこも緊急事態宣言やら蔓延防止やら、・・・ケの日ハレの日・・・、ケ(普通の日常)がこんなにもありがたいものなんだと思い知る日々ですね。
    かくいう私もGW以降に不摂生が祟ったのか腎結石を患って、点滴騒ぎ・・・現在も時折通院、経過観察中・・・。年は取りたくないもんです。
    CHIRICOさんも健康には気を付けて下さいまし。遠出が出来なくなりますからね。
    ではでは。

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      ブラタモリ、大好きなんですがなかなか見るチャンスがありません。
      鋸山もあったんですね。
      僕が足を運んだところは、食堂の他に地産の魚を使った持ち帰り用の料理もあったりして美味しそうでした。
      このような天災人災続きの時ですから、日常のありがたさが身にしみてわかります。
      本当に大切なものとは何かを、教えてくれているのかもしれませんね。
      食生活も乱れ気味の生活ですが、今のところ大きな病気のないこの体に感謝しています。

      いいね

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