赤岩神社

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創立年月不詳、往古より大神山神社の摂社にして赤磐権現と号す。最も幽邃にて赤岩壁立つ間に鎮座地あるを以て此の社号あり、明治元年赤岩神社と改称せらる。

– 鳥取県神社誌より

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蒜山の茅部神社からの帰り道、ちょっと面白そうなところがあったので足を伸ばしました。
鳥取県西伯郡伯耆町に鎮座する「赤岩神社」(あかいわじんじゃ)、そこは磐座を拝める神社でした。

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神社は非常にわかりにくい場所にありました。
車を乗り入れるのも一苦労。

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ここは大山の大神山神社の摂社、なので出雲系の神社となります。

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味わいのある天然石の手水の奥に

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いくつかの道祖神があってほっこりします。

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もうね、この辺から磐座感が半端ないですよ。
まるで祭壇のような巨石。いつ頃から転がっているんでしょうね。

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そして岩を虐げるように根を絡ませる、逞しい樹木。

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素朴な神門の前には

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狐と狛犬が仲良く並んでいます。

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この狐はあれですね、茅部神社にあったやつと同じです。
やっぱり狐ですかね。狼ではないですかね。

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神門は遥拝殿を兼ねているようで、

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それもそのはず、その先は氣が遠くなるような階段が続いているのです。

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しかしその階段の両端にもゴツゴツと巨大な岩が無造作に転がっていて、僕をワクワクさせます。

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年季を感じさせる階段は、中程でうねっています。

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階段も岩も苔がびっしり。

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杜の樹勢も良く、水の氣が豊富なのを感じます。

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せわしなく左右をキョロキョロしながら登っていると、いつの間にか社殿が見えていました。

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ジャジャンジャンジャジャン

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ジャジャンジャンジャジャン

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チャララ~ン
どうよ、この秘境感!
なにこの石の砦、すごすぎ~ぃ♪

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赤岩神社の名に恥じぬ、赤岩を背負って建つ社殿。
祭神は「天津彦火瓊瓊杵尊」「大山祇命」「木花開耶比売尊」「速須佐之男神」「稲田比売神」、なんでやねん。
物部の神はいらんやろがい。

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社殿には見事な龍の彫り物、おそらく本来の祭神は大山祇=クナト神でしょう、たぶん。
いや、ちがうな。
当社のまことの祭神は稲田比売=幸姫(さいひめ)なのです、きっと。

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社殿は一見、赤い岩を背負うように建っていると見せかけて、

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奥の窪地を隠しています。

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これはアレですよ、天の岩戸、サイノカミノの女神です。

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伯耆富士とも呼ばれる大山がクナト神ならば、ここが対となる女神岩なのでしょう。
その神秘を隠すように社殿が建てられています。

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それにしてもこぼれ落ちてきそうな赤い巨岩。

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赤い色はこの社殿の周囲のみで、少し離れると普通の岩色に近づきます。

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これは岩の中の鉄分が滲み出て錆びた色なのでしょうか?
ならば製鉄民族の御神体となるのも頷けます。

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お隣の南部町には、大国主命を絶命せしめた焼ける岩を祀った、似た名前の「赤猪岩神社」(あかいいわじんじゃ)が鎮座していますが、

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しかしこちらの磐座の方が伝承にぴったりです。
向こうは完全にドルメンですし、むしろこの赤岩が元ネタなのでは?

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焼け燃え猛る磐座に、畏怖の念を覚えます。

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長居は無用と磐座を後にしかけて振り返ってみれば、

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ええ~っ、なにこれなにこれ!

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そこそこの質量の岩の柱が立っていますよ、クララが立ってるよ。

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頭には木が1本、

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胴はひび割れ、

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足元は小さな石が支えるのみ。

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でもクララは立っている、すんごい不思議。

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自然と岩が割れ剥がれてこのようになっているのか、倒れていた岩を人力で立てたのか、不思議~ぃなこの岩はそのうち倒れてしまうかもしれません。
クララに逢いたければ、早めに参拝した方が良いでしょう。

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三徳山三佛寺の投入堂はパートナーが見つからず断念。
茅部神社の天の岩戸は遥拝施設立ち入り禁止で断念。
断念続きの今回の旅でしたが、ここに来てすごいものを見せてもらいました。
やっぱ旅って面白い。

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