白兎海岸:八雲ニ散ル花 八上恋歌篇 02

いつぶりかしら、故郷の海を見るのは。 あの人と初めて会った時も、こんな海風の吹く日だった。 大山の祭りの後に立ち寄ったのだと言っていた彼は、肩にかけていた大きな袋を砂の上に下ろし、海を見ていた私の横に座ってきた。 「やあ…