遠野と花巻の境目あたりにある「丹内山神社」(たんないさんじんじゃ)を目指しました。
もっと上まで車で登ることもできますが、坂道の参道を10分ほど歩いてみました。
緩やかな坂になった参道は、空気も美味しく、気持ち良いです。
枯れた御神木の根が残っていました。かなりの巨木であったことが窺えます。
しっとりとした道の先に、
相殿がありました。
丹内山神社は、以前はあまり知られていない聖域でしたが、ここ最近メディアに出るようになってきました。
神殿を守る勇ましい狛犬。
丹内山神社には七不思議が伝わっています。
七不思議のひとつ。
どんな干ばつの時でも決して干上がらない手水鉢。
もうひとつの七不思議「肌石」です。
奥には早池峰山の石碑が立っています。
ハートのようにも見える「肌石」はほのかに温かく、決して雪が積もらないといいます。
丹内山神社の拝殿が見えて来ました。
荘厳な拝殿です。
本殿はありません。
その裏に磐座がありました。
圧倒的存在感、この大岩がご神体です。
1300年前から祀られ続ける「アラハバキ大神の巨石」。
「胎内石」とも言われています。
「胎内石」のいわれはこの割れた岩穴にあると思われます。
石面に触れることなくこの穴をくぐり抜けられると大願が成就すると云われています。
潜ってみました。
が、通り抜けるのが精一杯。
とても狭い上に複雑で、石面に触れないようにとか無理でした。
「坂上田村麿」「藤原一族」「物部氏」などのの崇敬を受けたと伝わりますが、これはどう見ても出雲的。
むしろ敵対した阿部氏らエミシ族の聖域だったことでしょう。
巨石の上に生えた大木は、紀伊国の出雲系磐座を彷彿とさせます。
アラハバキ信仰には子宝・子孫繁栄の祈りの一面もありました。
この胎内石はサイノカミの女神の磐座。
母性に満ちた大らかな神氣を放っていたのでした。
岩手のアラハバキ神社には布がたくさん巻かれており、脛巾(はばき)と呼ばれる、足に巻く布(脚絆)であり、旅行の無事を祈る道祖神的な信仰(アラハバキは、この脛巾からとも言われている)という説もあります
長脛彦的にはこちらのイメージが近く、鳥海山のように言葉や読み名が隠され、生きてきたような気がしますね
いいねいいね: 1人
荒脛巾神社はかなり独特な神社ですね。二つの社の間に、「二荒神社」と彫られた石板が置かれているのが気になりました。最初は二荒山のことかと思いましたが、出雲の荒神が二社、という意味ではないでしょうかね。
いいねいいね
凄いです!
初めて知りました。
秋田出身、横浜在住のものです。
伊勢白山道ブログのコメント欄で以前東北は巨石文化があったと返答いただいたことあります。
よかったら知らないよりは知っていた方がいいことたくさんあるので読んでみてください
いいねいいね: 1人
ありがとうございます。
さっそく、「伊勢白山道ブログ」を検索して拝見しました。
なかなか奥が深そうな内容ですね。
僕が今、夢中になっているのは、古代出雲王家の直系の子孫という「富家」が伝える伝承本です。
古事記・日本書記は、時の権力者などの思惑が交差し、不都合な歴史を神話化したものだと云います。
富家の伝承も、口伝であるがゆえ、時折つじつまが合わない部分もありますが、
神と呼ばれた王や人々が紡ぐ、リアルな歴史が語られており、なかなか面白いのです。
竹内文書やホツマツタエのようなトンデモ本とも一線を画す内容です。
そうした内容も含め、またブログを更新していきますので、よかったらたまにのぞいてみてください。
いいねいいね