若八幡神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 06

風が心地よい。 香春の三峰から吹き降ろす秋風は、稲穂を撫でて、我が屋敷の中まで通り抜ける。 屋敷の窓から見える空は、どこまでも青く、高く澄んでいた。 同族の長らの命と引き換えに、無様にも生き延びてしまった妾の余生は、皮肉…