浅尾沈下橋:『竜とそばかすの姫』のアレ

投稿日:

a190754-2021-10-21-23-00.jpg

~ きらめきの花 夢の宝石 世界は美しい…

行ってきました、『竜そば』のあれを見に。

c1d-2021-10-21-23-00.jpg

a190658-2021-10-21-23-00.jpg

竜そばのあれ、とは、越知町鎌井田地区にある全長約121mの「浅尾沈下橋」(あそおちんかばし)のことです。

1e381aee382b3e38392e3829ae383bc2-2021-10-21-23-00.jpg

『竜とそばかすの姫』は、スタジオ地図制作・細田守監督による日本の長編アニメーション映画です。

3e381aee382b3e38392e3829ae383bc2-2021-10-21-23-00.jpg

高知県の田舎町に住む女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くして以来、大好きだった歌を歌えなくなり、父との関係にも溝が生まれていた。作曲だけが生き甲斐となっていたすずはある日、ネットに詳しい友人ヒロちゃんの手引きの下、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U〉にベルという〈As〉(アバター)で参加する。そこでは自然と歌えたすず(ベル)は自作の歌を披露し、突如として歌姫として世界中から注目を集める。遂にはコンサートが開かれるが、当日、突然謎の竜が現れて〈U〉の自警団を相手に大暴れし、台無しになってしまう。コンサート中止に怒る人々によって「竜の正体探し」が動き出し、疑われた人々がプライバシーを暴かれる一方で、子供たちの一部は竜をヒーロー視する。また自警団リーダーのジャスティンは、竜の現実世界での姿(オリジン)を強制的に暴く「アンベイル」を実行しようと情報を求める。だが、ベルは竜のことが気になり、〈U〉のはずれにある彼の城を探し出す。竜はベルを追い出そうとするが、ベルは彼が小さな天使の〈As〉を慈しむ姿を垣間見て、その本当の姿に気づく。ベルはジャスティンに竜の居場所を尋問され、彼が正義ではなく支配欲で動いていると指摘しアンベイルを盾に脅されるが、竜に救われる。ベルは竜のためだけに作った歌を捧げ、竜もまたベルに少しずつ心を開いていく。一方で現実世界のすずは、幼馴染で学校の人気者のしのぶくんとの関係を同級生たちに誤解され炎上、ヒロちゃんの尽力で攻撃は収まったものの、しのぶくんと人気の女子ルカちゃんが両思いであると思い落ち込む。ところがルカちゃんの本当の思い人は別におり、彼女らの仲を取り持とうとしているとき、すずはしのぶくんから、自分がベルの正体であることを指摘される。その場から逃げ出したすずは、竜の城が暴かれて火を放たれたと知り、ヒロちゃんが〈U〉での活動に使う教室に駆け込む。すずはヒロちゃんとともに無数の〈As〉から竜を探すうち、竜を慕う男の子・知が、ベルが竜のために作った歌を歌う動画配信にたどり着く。だが、すずと彼女を追って教室に来た友人たちや合唱隊の人々は、配信の中で父親に怒鳴られる知と、彼をかばって激しく罵られるその兄・恵の一部始終を見てしまう。恵こそが竜の正体であり、兄弟が虐待されていると知ったすずは恵に語り掛けるが、それまでに虐待を訴えても助けてもらえなかった恵は拒絶し、配信も途切れる。しのぶくんに、恵の信頼を得るためには自分の正体を〈U〉で明かすしかないと指摘されたすずは、自らアンベイルされ、途中泣き崩れながらも生身の姿で歌い、全世界からの喝采を浴びる。そして皆の協力で映像から兄弟のいる街を割り出し児童相談所に通告するが、対応が間に合わないことを恐れたすずは、単身でその街へと向かう。すずは兄弟を見つけ、彼らの父親に暴力を受けながらもひるまず、圧倒された父親は逃げ出す。すずに助けられ心を開いた恵は父親と戦う決意を語る。帰宅したすずは、彼女を信頼して送り出してくれた父に迎えられ、親子の関係は改善する。

以上、困った時のウィキ先生からでした。

2e381aee382b3e38392e3829ae383bc2-2021-10-21-23-00.jpg

映画の舞台が高知県ということもあって、「どこにも何にも見るところなんてないよ」と言う高知県も急ぎ喜んで聖地巡礼のパンフを作っていました!
いや、僕が言ったんじゃないですよ、ほんと、高知県民のお客様が言ったんだからね、ほんとよほんと、だってほら来たでしょ高知に、僕は。
まあ、47都道府県で一番最後になっちゃったけど。。

4e381aee382b3e38392e3829ae383bc2-2021-10-21-23-00.jpg

探せばきっと良いところもあるんだから、これを機会に高知に遊びに行こうよみんな!
カツラな浜とかリョウマな像とか、ほらね。
せっかくなので竜そば聖地巡礼が高知に来るきっかけでも良いと思うんですが、ただこの聖地はほとんどが地元の方が静かに生活をされている場所なので、マナーは守りましょう、絶対。

sssss-2021-10-21-23-00.jpg

それで主人公の「すず」が暮らす場所が浅尾沈下橋の先の集落ということになっています。
この橋を渡るすずが、とても印象的なシーンとして、劇中たびたび映し出されます。

a190659-2021-10-21-23-00.jpg

僕は静かな風景を愛する男なので、朝一の沈下橋を見に行きました。例によって日の出前に宿をチェックアウトして。

a190709-2021-10-21-23-00.jpg

そこは鎌井田と呼ばれる集落。

a190660-2021-10-21-23-00.jpg

浅尾沈下橋には駐車場がないと聞いていたので、僕は1kmほど離れた無料キャンプ場に車を止めて歩きました。
地元の方のご好意でしょうが、浅尾沈下橋に着いてみると、ちゃんと駐車スペースを設けてありました。それも撮影に支障が出ないよう、草陰で車が見えないようにね。
それでも道は離合もままならない細い道ですし、駐車スペースは決して広くはありません。
やはり少し遠くに止めて、ゆっくり歩いて散策するのがおすすめです。

a190662-2021-10-21-23-00.jpg

沈下橋は欄干がなく、洪水時には橋が水中に沈下し、水の抵抗を受けにくくした橋のことです。
自然に抵抗するのではなく、あるがままの自然の中で折り合って生きていこうとする、いかにも日本人的な建造物です。

a190676-2021-10-21-23-00.jpg

ちなみに沈下橋という名称が広く知られていますが、河川行政用語としては「潜水橋」が公式の名称であり、日本中で見られるこの橋を地方により、潜没橋、潜流橋、沈み橋、潜り橋、冠水橋、そして地獄橋などとも呼称されています。

a190672-2021-10-21-23-00.jpg

浅尾沈下橋をローアングルから激写!
コンクリの足の形状がそれぞれ違うのね、なんか意味があるのだろうけど、なかなか色っぽい足しとるやないかい。

a190674-2021-10-21-23-00.jpg

もっと下の方も見せてみい、ぐへへ。
いやマジきれいっす、川の色が。

a190698-2021-10-21-23-00.jpg

そう、この浅尾沈下橋の下を流れる川は、仁淀川(によどがわ)。
西日本最高峰・石鎚山に発し、124kmもの流れを経て太平洋へと注ぐ、奇跡の紺碧。

a190702-2021-10-21-23-00.jpg

仁淀川は全国の一級河川の水質ランキングでも連年の第1位を記録する清流なのです。
その類い稀なる美しさを、人は「仁淀ブルー」と呼びます。

橋の上を歩いていると、時折魚が水面で跳ね、鳥たちは歌声を奏でます。

a190715-2021-10-21-23-00.jpg

日が昇ってきました。

a190748-2021-10-21-23-00.jpg

顔を上にあげます。

a190751-2021-10-21-23-00.jpg

完璧に調和が取れた、美しい景色がありました。
背後に聳える山々と、素朴な鎌井田集落、そこへと続く浅尾沈下橋。
日本全国に沈下橋は数あれど、これほどの美しい景色を有したそれが他にあるでしょうか。

a190723-2021-10-21-23-00.jpg

ギリギリ入手した、期間限定特別ラベルの小夏ドリンクを片手にワンショット。

またこんなコマーシャルもあります。

sss-2021-10-21-23-00.jpg

劇中にCANBUSが登場することから、書き起こしたCMのようです。

a190713-2021-10-21-23-00.jpg

これはやってみたくなりますね、キリコ号で。
早朝で他の人や車の気配がなかったので、一瞬だけ時間をいただいてワンショット撮影させてもらいました。

a190714-2021-10-21-23-00.jpg

オシャンティなキリコ号もさまになります。
しかし沈下橋は、あくまで地元住民の生活道のためのもの、すぐにキリコ号には引き上げていただきました。

a190705-2021-10-21-23-00.jpg

この景色を印象的なものにしている一つのものに、中央の大樹の存在があります。

a190661-2021-10-21-23-00.jpg

そこにはたくさんの花が植えられていて、鎌井田の方々の歓迎の気持ちが表れていました。
実際に朝の散歩をされていた方に数人ご挨拶しましたが、とても気持ちよくお返事をいただきました。

a190708-2021-10-21-23-00.jpg

…この世界は 全部あって 目を伏せた 空にさえ 星は光り 日が昇り 咲く花が あるのね ~

いつまでも佇んで見ていたい、そんな景色がここにはありました。

a190743-2021-10-21-23-00.jpg

8件のコメント 追加

  1. 8まん より:

    透明度が高い。素晴らしい川ですね。
    竜とそばかすの姫は私も見に行きました。ん、ちょっとしたミュージカル。
    私も細かいところが気になって途中から「・・・・・」となってたりします。(笑)だってエヴァのあとの作品。いつもはあっちがツッコミ作品。それがあの完結。
    大体の人が納得して終わってますから。その後で、出てきたアニメ作品。ストーリーの荒さが目立ってしまった。
    とはいえ、歌は本当に良かった。だから、ミュージカルとして観て納得した作品です。
    高知県。一の宮は讃岐神社。四国の一の宮は車中泊で廻ったために、名産云々に触れる機会が無く残念。四国はお遍路がある為にホテルは予約しないと泊まれない。だから駆け抜ける感じでしか行けなかった。沖縄の波上宮を参れば一の宮参りも終わるので、そのあと、ゆっくり行きたいと思ってます。
    とはいえ、またいつコロナ騒ぎの再発が起きるのやら。
    いよいよ11月やってきますね。準備出来てますか?(笑)そういえば本の値段も聞いてなかった。邦題も。
    CHIRICOさん楽しみにしてます。

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      8まんさんの一の宮制覇も間近でしたか。神社巡りは目的がある方が楽しいですね。
      では次の目標もそろそろ決めないとですね。
      講演会はもう出たとこ勝負です。本業に追われていまして。
      本のタイトルは『人麿古事記と安万侶書紀』、これは富さんに付けていただきました。漢字あっているかな?
      お値段はすみません、税込2200円だそうです。
      なんでも千葉の書店で並んでいるところがあるそうで、次作の問い合わせもあったとかどうとか。次作も書く様にと、嬉しくも重た〜いお約束を念押しされました😅

      いいね

  2. Yopioid より:

    仁淀ブルー、初めて知りました。摩周湖ブルー、四万川ダム湖のブルー、美瑛の青い池のブルーは見たことあります。キリコ号と山のみどりが補完しててとても良いですね。

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      ありがとうございます。
      僕が見た仁淀ブルーはどちらかというとエメラルドグリーンでした。陽の当たり方でもっとブルーになることもあるそうです。
      摩周湖のブルーは神の子池でそのゾクリとする碧さを見ました。青色というのは何故これほどに心惹かせるのでしょうね。

      いいね

  3. CoccoCan より:

    水の透明度が!!
    緑の濃さ、空の青さ、自分の周りにないものばかり、、、
    あまり映画を見ないのですが、これは見てみたいと思いました。
    聖地巡礼、、、やってみたくなる気持ちが少しわかりました。素敵なところだなぁ、四国。

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      『竜とそばかすの姫』が間違いないのは、映像と音楽は素晴らしいことです。ストーリーも面白い!と言いたいのですが、多くの人がレビューしているような違和感が気になりだすとツッコミどころが満載になってしまいます。脚本も監督がやっているそうですが、脚本は別の人に頼むか、チェックしてくれる人がいたら、本当に素晴らしい映画になったのに、と思います。
      個人的には、新海誠よりも細田守の方が、僕は好きです。それで2回ほど観に行きました。ツッコミどころを差し引いても、最終的には良い映画だと思いました。

      四国は一つの島なのに、地方地方で風土や人柄も違っていて興味がつきません。時間が許されるなら、もっとゆっくり隅々まで訪ね歩きたいと思いました。食材も豊富で、CoccoCanさんに是非お勧めしたい場所です😊

      いいね: 1人

      1. CoccoCan より:

        この水の透明度を見ると、夏に行ってざぶんと飛び込みたくなりますw でも、きっと食べ物は秋冬なのでしょうね♪

        映画の突っ込みどころ差し引いて観るようにします笑 昔の作品は素朴で、メッセージもわかりやすいけれども考えさせられるところが多かった気がします。今観ても飽きませんし、子供たちが観ても面白いようです。話がずれますが、エンタメの世界も最近つまらないので原点に戻ってもいいような。。というほど、知っている世界ではないのですがw

        いいね: 1人

        1. CHIRICO より:

          今はエンタメも同じことの繰り返しで単調なものが多く、深みのある娯楽は失われてしまいつつあるように感じます。ひょっとすると、人の感情を単調なものにするよう仕向けられているのかもしれません。
          最後に人生を豊かにするのは感情であると思います。心の豊かさを失わないためにも、僕は旅を続けたいと思っています。

          いいね: 1人

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください