高角山:語家~katariga~ 19

『秋山に 落つる黄葉 しましくは な散りまがひそ 妹があたり見む』(137) 「秋の山に落ちるもみじ葉よ、しばし散らないでおくれ。妻のあたりを眺めたいから」 人麿が出発した夕方には、渡津村の東方の空に浅利富士が見えた。そ…