吉備の中山で出会ったご婦人の妖精がささやきます。 「鬼ノ城にお行きなさいな」 まるでロールプレイングゲームの主人公のように、僕は鬼ノ城を目指すのでした。 真っ白。。 雨が降って来ました。 「鬼ノ城」(きのじょう)は、岡山…
月: 2022年7月
古事記・日本書紀ではもう満足できないあなたへ 〜富王家伝承考察への誘い
約700万年前にアフリカに誕生した人類の祖先は、6万年前アフリカを旅立ち、4・3万年前に日本に到達したと云われています。そこから縄文期・弥生期を経て、今の「日本人」の礎が築かれていくわけですが、その過程で様々な渡来人…
初瀬路は かしこき道そ 恋ふらくはゆめ 〜『人麿古事記と安万侶書紀』の世界
日頃より『偲フ花』を応援いただき、ありがとうございます。そして私「五条桐彦」の初となる著書『人麿古事記と安万侶書紀』をお買い上げいただいた方、心から感謝申し上げます。この本を書くきっかけとなった、斎木雲州氏との奇跡のよう…
海ならず たたへる水の底までも 〜太宰府ノスタルジア
「海ならずたたへる水の底までに清き心は月ぞてらさむ」 海ほどに深く湛える水の底にあろうとも、私の心が清きことは月が照らし明らかにしてくれるであろう。「東風吹かば…」と双璧をなす菅原道真の名歌です。 この世界はどうにも、ず…
ありきたりなパワスポではもう満足できないあなたへ 〜日本信仰の原点「霊山」を訪ねるディープトリップ
日本というのは不思議な国で、こんな小さな列島に、八百万もの神々が住んでいます。神の発祥は自然崇拝にあるとしたなら、それはひとえに、この小さな島国に、大陸並みの自然が凝縮されているということを表しています。日本人はこの大自…
るるぶやマップルではもう満足できないあなたへ 〜日出づる国の自然美を訪ねる旅
僕の旅は、日本の美しさを探す旅と言えます。 地球という星はまさに奇跡の惑星です。 世界中を旅すれば、きっとその素晴らしさに酔いしれることでしょう。 しかしながら、僕にはその時間も財もなく、日本を旅するのが精一杯。 でもそ…
今の世界にはもう満足できないあなたへ 〜カタストロフィに偲ふこの世界の果てに
「まあ気にすんなよ、青年。世界なんてさ、どうせもともと狂ってんだから」 2019年の人気アニメ映画『天気の子』終盤のワンシーンで、「K&Aプランニング」なる会社を営む中年男性「須賀圭介」が主人公の「森嶋帆高」に告げるセリ…
伊豆能賣:八雲ニ散ル花 欄外
くるま座さんの話を聞いて、気になってやってきました。 『人麿古事記と安万侶書紀』にも書かせていただいた「熊野道祖神社」です。 久那斗神・八衢比古神・八衢比売神を祀る、福岡の出雲。 「あそこに伊豆能賣が祀られているよね」 …
中山神社:八雲ニ散ル花 吉備王篇 06
岡山県津山市一宮に鎮座の「中山神社」(なかやまじんじゃ)へやってきました。 参道入口に妖怪チックなケヤキの御神木があります。 「ぐへへ、おいてけ~」 津山市指定天然記念物です。 妖怪樹さんは樹齢約800年とされ、尼子の兵…
血洗の滝:八雲ニ散ル花 吉備王篇 05
岡山県赤磐市是里、吉備から美作方面へ向かう途上の吉井川の支流滝山川の深部に、「血洗の滝」(ちあらいのたき)はあります。 ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトがこの滝で血にそまった剣を洗ったというのが名の由来です。 お…
石上布都魂神社:八雲ニ散ル花 吉備王篇 04
吉備津から美作地方へ向かう途中、岡山県赤磐市の山中にある備前国一宮「石上布都魂神社」(いそのかみふつみたまじんじゃ)を訪ねました。 一ノ鳥居までもずいぶん山道を走ってきましたが、案内板によるとこの先に本社があり、さらに奥…