四国・高知県の外れに、「モネの庭」があるというので行ってみました。
そこにはまるで時が止まったかのような、光の画家が愛した風景があったのでした。
モネの庭がある北川村は、とにかく遠い。遠いのです。
高知市内から車で1時間強、室戸岬に近い場所にそれはあります。
そしてモネの庭を訪れるなら朝が良い。
それは睡蓮の花は朝に咲き、昼には閉じてしまうから。
園内に足を踏み入れると、陽光の時がゆったり流れています。
『北川村「モネの庭」マルモッタン』とは、北川村のまぶしい光と青い山海を背景に、モネがこよなく愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルに創られた庭園です。
園内は大きく分けて3つのブースに分かれていますが、一番の見どころはやはり「水の庭」でしょう。
印象派の巨匠クロード・モネは、43歳でフランス北部にあるジヴェルニーに移り住み、そこに彼の理想の家と庭を作りあげました。
そこで彼は「睡蓮」などの、数々の名作を生み出しています。
1999年以前、北川村は工業団地誘致による発展の道を模索していましたが、180度の方向転回と多くの障害を乗り越えて、フランス・ジヴェルニーとの交流が生まれ、奇跡の北川村〈モネの庭〉作りへとつながったということです。
北川村の人たちの努力は実り、1999年、アカデミー・デ・ボザール終身書記アルノー・ドートリヴ氏から、それまでは門外不出であった〈モネの庭〉の名称をいただく事となったのです。
村はより完成度の高い庭を作るため、本家モネの庭の庭園管理責任者であるジルベール・ヴァエ氏のアドバイスをいただくことに。
今も極力、農薬など使わず、人のチカラで病虫害から花・木を守ることで次世代に悪影響を残さないように努めているそうです。
庭の随所にモネの絵が置かれており、
それと同じ構図の写真が撮れる工夫も楽しい。
北川村「モネの庭」マルモッタンを訪れると、手作りの庭の感動を味わうことができ、素敵な思い出が生まれることは間違いありません。
印象派が好きな方もそうでない方も、北川村「モネの庭」マルモッタンに来たならモネの気分になって、
光の絵を切り撮ってみることをお勧めします。
水の庭から「ボルディゲラの庭」までは遊びの森を抜けていきます。
たどり着いた場所は地中海の風が吹く場所。
モネは43歳の時にルノワールと一緒に地中海へ旅しました。そこがボルディゲラ。
モネはその光と色彩に魅了され、興奮とともに30点以上の作品を描き上げました。
この「ボルディゲラの庭」は光り輝くモネの作品から発想した、世界で1つの庭です。
2008年、北川村「モネの庭」マルモッタンでは、このボルディゲラの「光の庭」を作りましたが、その後12年の年月で地中海の乾いた世界観が薄れてきたことに伴い、2020年、20周年記念事業として全面リニューアルしています。
これにより、より洗練された「ボルディゲラの庭」として生まれ変わりました。
建物の中は、週末限定のカフェになっていました。
この日はあいにく営業していませんでしたが、それでも椅子に腰掛けているだけ、僕の周りを地中海の風が通り抜けていくのを感じました。
それにしても、なんと完成度の高い庭でしょうか。
以前訪れた岐阜の「モネの池」は、偶然に偶然が重なって、偶発的に生まれた観光地でした。
それに対し、北川村「モネの庭」マルモッタンは最初から構想があり、理想を求めて作り上げられた庭です。
優劣をつけると言うわけではありませんが、ここには今も弛まぬ、北川村の人々の情熱が強く感じられます。
遠路はるばるやってきて良かった、と素直に感じました。
園を一度出て、駐車場を横切ったところにショップと「花の庭」があります。
余韻を楽しむのに、ちょうど良いところです。
門外不出の”モネの庭”の名称を戴くとは、日本にしては並々ならぬ努力研鑽の賜物ですね。それにしても、モネは睡蓮を描く為に早朝からデッサンに励んでいたんですか🐥勤勉な画家ですね。まあ、画家が勤勉で無かったら何の成果も残せないのは当たり前の事ですが🦑美しいです。地中海の風を描き出す為の北川村の努力は素晴らしい🐣
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ほんとうに、これだけの庭を作り、維持し続けるには並々ならぬ努力が必要でしょう。
少々遠かったですが、行って良かった♪
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行ってみたい、けど、ちょっと遠い😓
素晴らしい写真をありがとうございます
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mameさん、こんにちは♪
そうなんです、遠いんですよね。僕もやっと行けました。
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