比婆山御陵と奥宮・命神社の里宮にあたる神社が「比婆山熊野神社」です。 大鳥居の扁額には「比婆大社」の文字。 東西南北に広がる御陵参道の南口にあたり、ここが表参道の入口であるといえます。 参道左手を流れる小川の先には大きな…
カテゴリー: 聖地巡景
諏訪大社 下社春宮・秋宮:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 30
「うむ、いつ見ても、なんと美しいことよ」 タケミナカタは北側から諏訪湖を見下ろす、この小高い山の景色がお気に入りだった。 その先には霊峰富士の、末広がりの姿がことさら美しく見れた。 「ここは威風ある山々に囲まれているとい…
阿須波神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外
「庭中の 阿須波の神に 小柴さし あれは斎はむ 帰り来までに」 – 『万葉集』巻二十・防人の歌 – 千葉県市原市市原の「阿須波神社」(あすはじんじゃ)を目指します。 が、こんなところに!?ってくらい辺鄙な場所に、その神社…
守屋神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外
長野県諏訪市と伊那市との境には、標高1,651mの「守屋山」(もりやさん)が鎮座しています。 その麓にある「守屋神社」を訪ねてみました。 神社はとてもローカルな場所にあり、ともすれば通り過ぎてしまいそうでした。 この守屋…
折橋子之社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 28
この精進屋の話をしている時、野菊さんの瞳が宙に浮かんだようになり、こんなことをいったのである。 「待ってくださいよ。そういえば、その精進屋を、どこかの村で買いとったということを聞いたことがあったけれど。はて、どこだった…
鶏冠社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 27
まず、柊の木の下にある末広形の平な石の上に、〈からむしろ〉あるいは〈葦/あし〉を敷き、その周囲を簀(す)の垣で巡らす。 即位石の前には、三個の金壺石(鉄漿石/おはぐろいし)があり、平常は厳重に注連縄が張られていた。 即位…
御座石神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 25
八ヶ岳の山麓にあたる山深い糸萱から、バスに揺られて下ってくると、今まで視界をさえぎっていた山肌が消えて、パッと眺望が開けるところがある。 一面、なだらかな平野で、山の間を流れてきた急流の幾筋かが、合流して渋川と名を変える…
櫻井神社 2021旧正月参拝と今後のご報告
コロナ禍の旧正月でも、春は忘れていない。 近年は恋人たちのデートスポットとしても有名な糸島。 そこに鎮座する櫻井神社を参拝しました。 参道も趣があり、立派な石の太鼓橋を渡ることもできます。 横から見るとこんな感じ。 緊急…
御頭御社宮司総社(ミシャグチ社):八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 24
桓武帝の御代、奥州に悪事の高丸という朝敵がいて、人々を苦しめていた。 帝は田村丸に将軍として高丸を征伐するよう命じた。 田村丸は清水寺の千手観音に願掛けをし、その七日目の夜半にお告げを受けた。 「鞍馬の毘沙門は我が眷属で…
足長神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 23
【手長神社】 諏訪湖の南東、本宮から北東に2km程の場所に桑原郷と呼ばれた場所があります。 その桑原郷はいつの頃か、上桑原と下桑原に分かれ、上桑原に足長神社、 下桑原に手長神社が祀られて今日に至ります。 手長神社は諏訪湖…
諏訪大社 上社前宮:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 22
さて、東出雲王家・富家の伝承から古代の日本を紐解く『雲ニ散ル花』シリーズですが、「愛瀰詩ノ王篇」シリーズでは東方のエミシ族を率いた王として大彦を中心に執筆してきました。 しかしもう一人このシリーズに欠かせない王がいます。…