「よべ地震ひ、この日の午時雷の声す、家を出るに及びて、雪のふり下るごとくなるをよく見るに、白灰の下れる也。西南の方を望むに、黒き雲起こりて、雷の光しきりにす」 新井白石 随筆『折たく柴の記』 静岡県駿東郡小山町須走にある…
カテゴリー: 聖地巡景
初瀬路は かしこき道そ 恋ふらくはゆめ 〜『人麿古事記と安万侶書紀』の世界
日頃より『偲フ花』を応援いただき、ありがとうございます。そして私「五条桐彦」の初となる著書『人麿古事記と安万侶書紀』をお買い上げいただいた方、心から感謝申し上げます。この本を書くきっかけとなった、斎木雲州氏との奇跡のよう…
海ならず たたへる水の底までも 〜太宰府ノスタルジア
「海ならずたたへる水の底までに清き心は月ぞてらさむ」 海ほどに深く湛える水の底にあろうとも、私の心が清きことは月が照らし明らかにしてくれるであろう。「東風吹かば…」と双璧をなす菅原道真の名歌です。 この世界はどうにも、ず…
ありきたりなパワスポではもう満足できないあなたへ 〜日本信仰の原点「霊山」を訪ねるディープトリップ
日本というのは不思議な国で、こんな小さな列島に、八百万もの神々が住んでいます。神の発祥は自然崇拝にあるとしたなら、それはひとえに、この小さな島国に、大陸並みの自然が凝縮されているということを表しています。日本人はこの大自…
つぶて浦:斎王 32
愛知県南知多町の海岸にある「つぶて浦」に、伊勢を遥拝する鳥居が建っていました。 「斎王」シリーズの、ひとまずの締めくくりに立ち寄ってみました。 神代に、「天照大神」(あまてらすおおかみ)、「天手力男命」(あまのたぢからを…
保護中: 伊勢サイノカミ:斎王 番外
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茜社・豊川茜稲荷神社:斎王 31
伊勢神宮の別宮には、2社の”つきよみの宮”があります。 ひとつは内宮の別宮「⽉読宮」で、⽉読尊とその荒御魂の他、両親とされる伊弉諾尊、伊弉冉尊が祀られています。 もうひとつは外宮の別宮「月夜見宮」で、月夜見尊とその荒御魂…
度会大国玉比賣神社・伊我理・井中神社:斎王 30
外宮にこのような場所があったとは、今まで気が付きませんでした。 そこは境内の参道から一旦外に出て、外宮の宮域に沿って外周を進んだ場所にありました。 入口そばには、「旧豊宮崎文庫」があります。 豊宮崎文庫(とよみやざきぶん…
阿射加神社:斎王 29
サルタ彦が阿邪訶(あざか)の地にいた時、漁をしていると、比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれ、海に引き摺り込まれて溺れ死んだ。 それで、サルタ彦が海に沈んでいる時の名を「底度久御魂」(そこどくみたま)、吐いた息の泡がブクブ…
皇女の森:斎王 28
三重県伊勢市の五十鈴川駅近くに、「皇女の森」(こうじょのもり・こじょもり)と呼ばれる場所があります。 田んぼの中に、ぽつ~んとある森。 ここは、大和姫が巡行されていた折、猿田彦命がやって来て、大神を祀るのに良い場所がある…
朝熊神社・朝熊御前神社・鏡宮神社:斎王 27
伊勢神宮内宮の境内を流れる五十鈴川、その下流域と朝熊川の合流点にひっそりと、とても重要な神社がありました。 こんもりとした丘の上、 敬虔な鎮守の杜に佇む神社は 「朝熊神社」(あさくまじんじゃ)と「朝熊御前神社」(あさくま…
阿児町の夫婦石:斎王 26
昔、この辺りの浜は狭くて浅く、ずいぶん奥まで続いていた。里人はこの浜をもう少し深くしようとしたが、そこには大きな石と小さな石が並び立っていた。それを取り除こうとすると大きな石がたおれた。この石を深いところに運ぼうとしたと…