九十九里浜から少し内地に向かい、山辺赤人が晩年を過ごしたという場所を探します。 赤人を祀った薬師堂がのちに真行寺となったというので僕は探し訪ねてみましたが、 その場所は山奥にあり、個人の田畑が広がるばかりで、それらしきは…
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高滝神社:語家~katariga~ 23
『鴨山の 岩根し枕ける われをかも 知らにと妹が 待ちつつあらむ』(223) 「鴨山の岩を枕に横たわる私のことを知らずに、彼女は待ちつづけているのだろうか」 房総半島の中頃に馬来田(まくた)という場所があります。 JR馬…
九十九里浜:語家~katariga~ 21
『里人の われに告ぐらく 汝が恋ふる 愛(うつく)し夫(つま)は もみじ葉の 散り乱れたる 神名火の この山辺から ぬばたまの 黒馬に乗りて 川の瀬を 七瀬渡りて うらぶれて 夫は会ひきと 人そ告げつる』(3303) 「…
内裏神社:語家~katariga~ 07
日本最大級の砂浜海岸「九十九里浜」の東の果てに、藤原耳面刀自の墓と言い伝えられる場所がありました。 千葉県旭市に鎮座する内裏神社(だいりじんじゃ)は、弘文帝(大友皇子)妃の「耳面刀自媛」(みみもとじひめ)を祀る神社です。…
高蔵寺:語家~katariga~ 06
千葉県木更津市にある真言宗豊山派の寺院「高蔵寺」(こうぞうじ)を訪ねました。 当院は「藤原鎌足」(ふじわらのかまたり)出生に深い関わりがある寺院と伝えられていました。 山号は平野山(へいやさん)。本尊は聖観世音菩薩であり…
俵田 白山神社:語家~katariga~ 05
天智帝には父親の違う兄がいた。宝姫と高向王・石川臣武蔵との間に生まれた大海人皇子である。 「私は大君となったが、大和はまだ磐石とはいえぬ。兄上の力を私に貸してはもらえぬか。私の次は兄上に位を譲りたいと考えておる」 「大君…
大戸神社 / 側高神社/ 沼尾神社 / 坂戸神社:八雲ニ散ル花 東ノ国篇 12
東国三社の鹿島神宮と香取神宮には、それぞれ重要な二社の境外摂社があります。 東国三社参りではつい見落としがちですが、訪れる価値のある神跡が、そこにありました。 【大戸神社】 「大戸神社」(おおとじんじゃ)は、香取神宮の真…
香取神宮:八雲ニ散ル花 東ノ国篇 11
御子がその太刀を手にすると、熊野の荒ぶる神は、瘴気を含む空気とともに、一閃のもと斬り伏せられた。 昏倒した兵士たちもこれを機に意識を回復して行く。 「高倉下よ、この太刀はただの太刀ではない。いったい其方はどのようにしてこ…
船橋大神宮(意富比神社):八雲ニ散ル花 東ノ国篇 08
関東の伊勢、「意富比神社」(おおひじんじゃ)を訪ねます。 当社は千葉県船橋市の街中にある神社で、「船橋大神宮」(ふなばしだいじんぐう)とも呼び親しまれています。 創建について、社伝では景行天皇40年、日本武尊が東征の折に…
姉埼神社:八雲ニ散ル花 東ノ国篇 07
ヤマトタケル伝承の「姉埼神社」(あねさきじんじゃ)を訪ねてみることにしました。 そこは千葉県市原市姉崎になります。 参道に入ってすぐ左手に鳥居がありました。 その先にあったのはなんと「龍宮神社」。 祭神はあの「豊玉姫」で…
安房神社:八雲ニ散ル花 忌部番外篇 08
千葉県館山市、房総半島の西端方面に鎮座する「安房神社」(あわじんじゃ)を訪ねました。 当地は忌部氏の拠点の一つとされます。 一の鳥居の手前に「義民七人様の供養碑」なるものの案内板がありました。 少し歩いた先の千祥寺境内に…